Locus of Magic 〜 魔法に導かれたもの 〜

不発 主人公side byM ページ32

法条「喰らいなさい!」

決着をつけようとしてもだ、あそこまで大量の何でも溶かす水流弾を放たれちゃ
得意の接近攻撃が出来ないな。

間合いを詰めるにしても相手は銃と大砲だ、普通なら勝てるわけない。

だけどこの学園に入った時点で俺は魔法使い、不可能を可能にして見せる。

俺はこれまで一番強い結界を貼って武器に魔法を集中させた。

風のお得意技、貫通攻撃で水の玉を貫通しそのままダイレクトに当てよう。

武器に魔法を集中させて数十秒、魔法を放つため俺はいっきに木刀を振り抜いた。ところが

(人１)「...あれ?属性攻撃が出ない...?」

そう、俺の武器木刀を振り抜いたんだが何故か不発に終わった。
あの3つの野試合の時は普通に出てて勝ったんだが今回はそれが出来ない。

そもそも俺の貫通攻撃は結界を貼ってもすり抜けて直撃するチート技だ。
だからこれさえ使えれば簡単に倒せるはずなんだが何でだ?

他の属性技を出してみようとしたがさっきと同じように不発に終わる。

つまりこの試合、属性攻撃は一切使えないことになる。

(人１)「無理ゲーに近いだろ、これ。」

属性攻撃が出来ないとなれば俺の使える魔法は...

結界、属性の代わりエネルギー弾、攻撃を弾く、そして結界破壊の4つ。

属性攻撃が加われば風の弾丸や貫通攻撃など色々できるがこれだけでどう戦えと?

結界破壊をやるにしても相手はバリバリの攻撃タイプ、結界はあまりしない。

やっぱりエネルギー弾で直接狙うしかないか。

エネルギー弾は全ての魔法使いが使える攻撃魔法だ。
属性に関係なく使えるから色んな時に役立つ。

しかし欠点は幾つかある、まず1つは真っ直ぐな攻撃のみ。
つまり横に逃げれば簡単に避けれることだ。

2つ目は連続攻撃が出来ないことだ。法条のように水弾を大量に連射できない。
1発撃つごとに10秒間の間が必要とする。

その分威力と攻撃の大きさを調節できる。大きさで弾の速さは変わるが。
でかいほど遅くなり小さい程速くなる。それと同様に大きい程威力が高い。

つまり簡単にいうと細かく調整しないととてつもなく面倒な代物だ。

武器を使わなくても簡単に使える点はいいが。

おそらく法条の奴、焦れったくなってきて一気に勝負をつけようとするつもりだ。
そこを狙う。

連射してきたら迷わず避けながら突進してゼロ距離攻撃のエネルギー弾をお見舞いしてやる。

予想通り法条は苛立ってきている、性格からして短気だなあいつ。もっと牛乳飲め。

次で勝負を決めるか。

決着　主人公side　byM→←法条さやか　主人公side　byM

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す