依頼だからね ページ7
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休憩時間が終わり、午後。
kamitoさんが予約を入れてくれた。午後1時とのことなので、もうすぐで来るはずだ。
「お邪魔しまーす、れんさんよーさん。」
kamitoさんが、オトナが乗りそうなオシャレな車に乗ってきた。
「あ、kamitoさん」
『いらっしゃい。久しぶりじゃない？ここ来るの』
「そうだ！ちょっと車増えた？オシャレじゃ〜ん」
kamitoさんが最後に来たのは確か2ヶ月ほど前。ボクの車やら、れんの車やらがそこらへんに置いてある状態だ。
「そうなの！あたしとAの車がほとんどだね。買うだけ買って改造して結局乗らんっていうのが当たり前になってる」
「いいガレージだよね〜、めっちゃ車停めてるけどまだまだ広さあるし。いいな〜買おうかな〜」
「あはは、車庫をわざわざ？」
「絶対いらんけどノリで買っちゃおうかな」
ガレージに入れるほど車ないけど、とkamitoさんは笑う。
『そういやこんな車どうしたの？車結構壊してるイメージあるし、乗り換えたの？』
「そんなイメージ？いやあ、出来れば何も聞かずに改造してほしいみたいな。お金上乗せするんで！」
「まあ依頼だし。予約まで入れてくれたお客様を、ねぇ？」
この街は治安が悪いことで有名だが、警察もkanu'sに来ている。まさか警察も盗難車がここに改造しに来ているとは思わないだろう、と。
『依頼だからね、何も聞きませんよ』
と、笑うとkamitoさんは安心したようで、良かったぁ、と胸を撫でおろした。
この類は全て、依頼だからと済ませられるから楽だ。
「んー、直すところありそうだね。他に改造したいところとかある？」
「あー、エンジン回り強くしたいかも。あとホイールの色も変えたいな。シートの色も変えれたら変えたいなー」
『じゃあボクシートのサイズ合うか見てくる』
「んあ、お願いー」
車によって、シートのサイズやらカスタムの種類やらが違う場合がある。
シートのカスタムのパンフレットを持ち、戻る。もうれんが改造を始めていた。
『はいこれ、パンフレット。この中から形やら色やら柄やら選んでもらえれば。この中の組み合わせは全部出来るから大丈夫』
牛柄やらもある。無難なものからマニアックなものまである。
「この103番の形で、14番のー、ブラック。柄は2番のシンプルでお願いしまーす」
『はーい』
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作者名：ふぐれ x他1人 | 作成日時：2023年9月5日 18時
