メカニックの昼 ページ4
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「うん、お願い」
携帯を取り出し、みみたやに電話をかける。
《もしもし、自動車修理・整備店kanu'sの者です》
《あ、よーさん！？出来ました！？》
《はい、お渡し出来ます》
《やったー！今すぐ取りに行きます！》
《はーい、お待ちしてますー》
電話を切り、れんがカスタムしたバイクを見る。
『へぇ、こういうカスタムもあんのか』
「予算内でなんとか頑張ったよ、色はこのままの方が今のみみたやに合いすぎてるし」
『それはそう』
ガレージが開いて、みみたやが来た。
「来たよー！れんくんー！よーさん！」
『いらっしゃい、みみたや』
「おーみみたやー」
「れんくんありがとー！」
「いいんだよー、ちょっと待ってね」
「うん！」
『あ、みみたや今お菓子あるよ。お客からもらったから一緒に食べよー』
「えーほんとー！？いいのー！？」
『たくさん食べなー？ボクとれんじゃ全部食べ切れないんだよね』
「まじよーさん少食だよね、大丈夫なの？」
『シロップで足りてるし、仕事楽しいから時間忘れるんだよね』
「うわあメカニックいいなぁ！」
「みみたや、出来たよー」
「れんくんありがとー！」
「オマケでトランスミッション1個積んだから良くなってると思うよー」
「まじー！？感謝ぁ！やったぁぁぁ！」
『良かったよかった、バイク使ってあげてね』
「うん！じゃあさっそく悪いことしてくる！ありがとうれんくんよーさん！」
『うんうん、またねー』
満面の笑みでとんでもない事を言うが、それ以前にみみたやはお客であり、喜んでもらえればそれでいい。
時計を見てみると、いつの間にか12時に近づいていた。
休憩時間だ。
ガレージはいつでも開いている状態だが、予約は受けられない。そんな時間だ。
kanu'sの休憩だが、それはkanu's以外にも広がっているようで、唯一この時間は犯罪が起きにくい時間とまで言われている。
警察も、ギャングもkanu'sを休憩場所とし、たむろっている。
別に困ることはなにもないため、いつも迎え入れて談笑している。
『あー、談笑用のお菓子あったっけ』
「あ、どうだっけな？なかったかも？」
『じゃあ近くで買ってくるわ。あってもメシとかの分にしよ』
「そうやね、お願いねー」
『はーい、じゃ行ってきまーす』
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作者名：ふぐれ x他1人 | 作成日時：2023年9月5日 18時
