メカニックの日常 ページ2
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『んあ〜〜〜〜』
ボクの店、kanu'sからボクの家は遠い。だから、普段は家に帰らずkanu'sに置いてあるソファで寝ることが多い。
「ん、A起きた？おはよー」
ボクのパートナー、相棒であるれん。既に起きていたようで、既に工具を手に持っている。
『おはよ………今何時？』
「あー、まだ7時だから大丈夫だよー。ゆっくり準備しなー」
kanu'sの営業開始時間は8時。修理依頼がありがたいことに開始時間からどっぷり埋まっている。
『とりあえずメシとってくる』
「ご飯っていってもシロップでしょ？まあAが良いなら何も言わないけどね。心配させるのだけやめてよ？」
『今のところ大丈夫ー。ちょいまちねー』
「はーい」
冷蔵庫からかき氷シロップを取り出し、コップに注ぐ。何年も続けてるし、お腹も空かないからこれで朝昼は満足だったりする。
『よし、予約何件くらい入ってたっけ？』
「んーとねー、朝からみみたやの予約が入ってる。その次トワ様のバイクの依頼で午前は終わり。午後からkamitoさん、それ終わったら、らっだぁさんかな」
『おっけー。あもう始まる』
営業開始時間である8時になった。お客が来ない限り当然ながら車もないので、自分の車を弄る。
「あ、そこ昨日もしてなかった？しっくりこんかったん？」
『んー、なんかね。まだ来てないっしょ？』
「うん、来てないよ」
『じゃあそれまで弄ってる』
「じゃああたしも自分の車弄ってるから、なんかあったら言ってー」
『はーい』
ふいに気配がし、外を確認すると予約されていたお客、みみたやが来た。
『れんー、みみたや来たよー』
「んあ、はーい」
「おはよーございまーす！」
『いらっしゃい、みみたや』
「来てくれてありがとね、みみたや」
みみたやが乗っていたのはスクーター。
性能をあげたいとのこと。主に速度をあげたいそう。
『あー、予算によって結構変わるね。値段の振れ幅ヤバいわけではないけど予算に合わせた方がいいかも』
「エンジンのレベル4まであって、4まで積むってなるとエンジンだけで200万とかしちゃうからー、もちろん4じゃなくても2とか3でも十分良くなるよ」
「レベル2はどう？」
「えっとね、どんくらいだっけ？」
『あ、じゃあ見てくるわ』
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作者名：ふぐれ x他1人 | 作成日時：2023年9月5日 18時
