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片付けを圭人くんに押し付けて電話を取るため席に戻る。
「もしもーしお待たせー。あ、うん。ごめん携帯家に忘れちゃってさ。…うん、うん、了解!じゃあまたね、うん、バイバイ」
電話の内容は入学式の後行われる歓迎セレモニーで行う部活紹介を兼ねた余興の確認。
”ガシャーンっ”
電話を切ったと同時に給湯室から聞こえてきた何かの割れる音。
慌てて給湯室に戻ると半泣きの圭人くん。
岡「ごめんA先生のマグカップ割っちゃったー!」
マグカップを洗おうとして手が滑ってしまったらしい。
「あーいいよいいよ大丈夫。そろそろ買い替えようと思ってたし気にしないで。」
圭人くんだってわざとじゃないし、形あるものはいつか壊れる。
それに、買い替えたいなーと思ってたのも嘘じゃない。
岡「本当にごめんね!弁償するからー」
両手を合わせて必死に謝る圭人くん。
「いいよ弁償なんて。別に何の思い入れもないし。本当気にしなくていいから!それよりほら指ちょっと切れてるよ。伊野尾先生のとこいっといで。」
岡「うん…。本当にごめんね。」
「もう気にしなくていいっていったでしょ、ほら行った行った!」
圭人くんを給湯室から無理矢理追い出す。
こうでもしないと圭人くんずっと謝り続けるからね。
割れたマグカップの破片を片付けようと伸ばした手を遮る手。
知「僕がやりますよ。」
「え、知念先生怪我したら困るし私が…」
知「いいから。」
私が言い終わる前にササっと破片を拾う知念くん。
「あり…がとう。」
知「はい、もう終わりましたよ。…… A先生の綺麗な指が怪我する方が困ります。」
「え…。」
なんで、
どうして知念くんは
こんなに私をドキドキさせるんだろう。
知「こんなにすぐ赤くなるのに。……純情ですよA先生は。」
さっき何か言いたげだったのはこれか。
「知念先生が……女の子扱いするからだよ…」
知「だって、女の子でしょう?」
「皆気の合う男友達くらいにしか思ってないよ。だから女の子扱いされるのに慣れてない…。」
知「そんなこともないと思いますけど…少なくとも僕は…女の子扱いしますよ、これからも」
知念くんの言葉の意図がよくわからない。
知「さあ、早くその林檎みたいな顔戻して下さい。仕事にもどりましょ」
「…はい。」
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hagu_23(プロフ) - 初めまして!去年の冬にみせコドを観てからいきなり知念くん沼にハマってしまい小説を探していたところ、ここに辿り着きました。読みやすいし面白くて更新されてるとこまでスラスラ読んじゃいました。更新停止されてて凄く残念ですが、首を長くして楽しみにしてます! (2018年3月27日 1時) (レス) id: 40a73d0b56 (このIDを非表示/違反報告)
hagu_23(プロフ) - 初めまして! (2018年3月27日 1時) (レス) id: 40a73d0b56 (このIDを非表示/違反報告)
yurinchi.(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます!知念くんらしさを出しつつキュンキュンしていただけるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2017年1月14日 11時) (レス) id: d450a284c4 (このIDを非表示/違反報告)
yurinchi.(プロフ) - 涼李。さん» ありがとうございます!好きといってもらえてすごく嬉しいです!皆らしさが出るよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします♪ (2017年1月14日 11時) (レス) id: d450a284c4 (このIDを非表示/違反報告)
miyu - 凄くきゅんきゅんします!!!知念くん大好きなので毎日楽しみに待ってます(*´ω`*)頑張ってください!!! (2017年1月13日 23時) (レス) id: 070a54082b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurinchi | 作成日時:2016年12月29日 6時