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「な、なんで今日はAちゃんなのよ…。」
知「あー……。涼介の前でAちゃんって呼んだら、涼介もAちゃんって呼びそうだし…。Aちゃんって呼んだ時の真っ赤な顔、…涼介に見せたくないんです。」
知念くんの言葉に驚いて無言のまま知念くんを見つめる。
あの時と同じようにまた心臓がバクバク。
知「ほら、今だって。」
自分でもわかるくらい熱くなった私の頬に指先でそっと触れる知念くん。
その行動に今度はキューっと締め付けられる心臓。
知「さぁ、遅れます、行きましょ。」
くるりと踵を返して歩き出す知念くん。
今のは一体なんだったんだろう…。
6つも下の男の子にときめいてしまった自分がちょっと恥ずかしくなる。
少し先を歩く知念くんに小走りで追いつきこっそり横顔を盗み見るけど、知念くんはいつもと変わらない。
お互い無言のまま改札を抜けて学校までの道を歩く。
何か話さなきゃとは思うものの言葉が出てこない。
この少し気まずい沈黙を破った救世主は意外にも圭人くんだった。
岡「Aちゃーん!知念ー!」
「圭人くんおはよー」
知「おはようございます。」
岡「おはよー。2人は一緒の電車だったんだね。」
「そうなの。圭人くん今日は早いんだね。」
いつも圭人くんは私が学校についてしばらくしてからやってくる。
岡「うん!なんか早く目が覚めちゃって。」
「えー私なら早く起きたらいつもの倍ぐーたらしてから家でるよ。」
岡「今日からやる事たくさんあるし、俺人より時間かかるから早くやりはじめないと!笑」
「うん。それはそうかも!」
岡「えー!そこはそんな事ないよって言うところでしょ!ねぇ知念!」
知「いやー…僕に振られても…」
「知念くんよ。君にもすぐわかる。圭人くんのどんくささが。」
岡「ひどいよーAちゃーん!」
そのまま3人で話をしながらついた学校。
本当に圭人くんが来てよかった…。
本人にそんなつもりはないけど、圭人くんのおかげで知念くんと普通に話せた。
大ちゃんや伊野ちゃんだって彼氏になってやる!とかよく言うし、裕翔くんだって抱きついてきたりするし…
知念くんのさっきの事も別に深い意味なんてなかったんだと思う。
私が勝手に胸キュンしたってだけの事。
2人に気づかれないように小さく息をついた。
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hagu_23(プロフ) - 初めまして!去年の冬にみせコドを観てからいきなり知念くん沼にハマってしまい小説を探していたところ、ここに辿り着きました。読みやすいし面白くて更新されてるとこまでスラスラ読んじゃいました。更新停止されてて凄く残念ですが、首を長くして楽しみにしてます! (2018年3月27日 1時) (レス) id: 40a73d0b56 (このIDを非表示/違反報告)
hagu_23(プロフ) - 初めまして! (2018年3月27日 1時) (レス) id: 40a73d0b56 (このIDを非表示/違反報告)
yurinchi.(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます!知念くんらしさを出しつつキュンキュンしていただけるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2017年1月14日 11時) (レス) id: d450a284c4 (このIDを非表示/違反報告)
yurinchi.(プロフ) - 涼李。さん» ありがとうございます!好きといってもらえてすごく嬉しいです!皆らしさが出るよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします♪ (2017年1月14日 11時) (レス) id: d450a284c4 (このIDを非表示/違反報告)
miyu - 凄くきゅんきゅんします!!!知念くん大好きなので毎日楽しみに待ってます(*´ω`*)頑張ってください!!! (2017年1月13日 23時) (レス) id: 070a54082b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurinchi | 作成日時:2016年12月29日 6時