CARnival

2 ページ9

A「ゆーやおネェ心持ってるんだからわかるでしょ？こう恋してる時のドキドキが楽しい感じ！！」



『わかんねーよ、そんな頭ん中お花畑のJKの……ってそもそもおネェじゃねーし！！』



A「頭ん中お花畑ってヒドすぎ！！笑 そういえばゆーやは好きな人の話しないよねー？いないの？好きな人」





__お前だよ

俺がそういったら、お前はどんな顔する？





そんな事言えるわけも無く

『…いねぇー。』




この気持ちが顔に、声に漏れないように、
短く一言返すのが精いっぱい。




A「ふーん。もったいないねー。ゆーや顔はカッコいいのにね。ゆーやが気になるって人結構いるよ！紹介してあげよーか？」





『いい。興味ねーし。…じゃあ俺誰かさんのバカでかい声に邪魔された昼寝の続きするから』




これ以上この会話を続けるのがしんどくて、一方的に会話終了。

ピシャリと閉めた窓の向こうでまだAが何か言っていた気がするけど。









ふたたびベッドに横になるも頭に浮かぶのはAの顔。






知念の事でいっぱいのその心の中に俺はいねぇの？


お前のこの先の未来で俺は隣を歩いてる？






知念の話をしながら時折みせるその表情。

俺の知らないA。








俺がお前に好きだと伝えたら
お前とのこの関係はどうなる？



俺がお前に100万回好きだと伝えたら
お前は振り向いてくれるの？









意味のない自問自答を繰り返しているうちにふたたび襲ってくる睡魔。









遠のく意識の中で




この状態に限界が来たら100万回の愛を伝えてみようかな…その時お前の答えがYESじゃなかったらそれからまた100万回、愛を伝えればいっか。






などとバカみたいな事を考えていた__









END

chau#_by_i.k→←愛よ、僕を導いてゆけ_by_t.y

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す