dangerous_by_y.r ページ5
シャワーを浴び戻ると
シーツにくるまって寝息を立てる君
彼女を起こさないように静かに近づきベッドの端に腰掛ける
月明かりに照らされた無防備な姿にフッと笑みがこぼれた
先ほどまで俺の名前を切なげに呼んでいた唇を指でそっとなぞる
__君の全てが俺のものだったらいいのに
そんな願いは小さく吐き出した溜息と混ざり夜の闇に溶けていく
今君はここにいるのに
手を伸ばせば触れられるのに
ピリリピリリピリリ
なりだした携帯のアラームは終わりの合図
A「んっ……」
アラームを止めながらまだ覚醒しきっていない表情で彼女が起き上がる
A「ごめん涼介。私寝ちゃってたね」
『いーよ、大丈夫。かわいい寝顔みれたしね』
申し訳なさそうに眉を下げこちらを見つめる彼女に、胸に燻る感情を悟られないよう笑顔を返す。
『ほら！支度しないと！今日は帰ってくるかもしれないよ”兄さん”』
A「…どうかな。あの人の今日帰るは今日じゃない事のが多いから」
そんな、諦めた様な言い方しても
本当は心のどこかで期待してるんでしょ？
だから君は必ず
毎回決まった時間に帰るんでしょ？
『今日は帰ってくるよ、きっと』
何の確信もないけどこう返さないと君は傷つくから。
いや。本当は、期待して裏切られて早くアイツを見捨てればいいのにって思ってるのかもね、俺。
そして君はまた、こんな汚い俺の心の中を見透かしたかのように困った顔で笑うんだ。
A「ありがとう涼介。 涼介がいなかったら私……んっ…」
全てを言い終わる前にその口をキスで塞ぐ。
だって、その先を聞いたら
俺は彼女の寂しさを埋める存在で、愛されてるわけじゃないと言われてる気がしちゃうから。
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yurinchi.(プロフ) - コメントありがとうございます。色んな世界感を書きたかったので裕翔くんや伊野尾くんはあえてあぁいう形で書かせていただきました。また短編を書く機会があったら会話のある２人もかけたらなと思います。 (2017年1月18日 13時) (
レス) id: d450a284c4 (このIDを非表示/違反報告)
速水よる。(プロフ) - 裕翔くんや慧くんなど、１話だけで終わらせないで夢主さんとの会話とかももう少し入れた方がいいと思いますよ(*´∇｀) (2017年1月18日 9時) (レス) id: 36fb1ce31c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yurinchi | 作成日時：2016年12月26日 6時
