puppy boo_by_c.y ページ1
「ねぇまだ終わらないの？」
A「ごめん！もうちょっと」
「早くしてよね。もう下校時刻になっちゃう」
委員会の活動時間が終わるまであと5分。
30分以上前から自分の仕事を終わらせてAの仕事が終わるのを携帯ゲームをやりながら待つ。
A「ちょっと手伝ってくれ…」
「やだ。だって僕の分はきっちり終わらせたもん」
そう。
僕は相手が他人だろうが愛する恋人だろうがそのスタンスを一切変えない堅実派。
僕、自分も人も甘やかさない主義なの。
携帯画面から目を離して彼女に視線をむけると、返却された本を棚の1番上に戻そうと背伸びしてる姿。
手伝わないと言われたからか僕より6センチも背の低い彼女は届きそうで届かない本棚の隙間に一生懸命手を伸ばす。
「ふふっ」
思わず出た笑いに振り返った彼女は、ちょっと膨れた頬がりんごみたいに赤くなってて可愛い。
A「…侑李の意地悪っ」
「はいはい。小さい僕より小さいAちゃん。それしまえば終わりなんでしょ？早く椅子持ってってしまいなよ。」
拗ねてる顔が可愛くてからかう僕にあっかんべーをして、椅子を台に本を棚に戻すと、ぷりぷりしながら鞄を持って図書室から出てしまう。
もー！
僕待っててあげたのに！
携帯を鞄にしまって図書室から廊下に出ると数メートル先の角を曲がる彼女の姿。
小走りで彼女に追いつき、その小さな手を握る。
「こんなに可愛い子がもう暗くなるのに1人で帰ったらあぶないでしょ。」
ギュッと繋がれた手を見つめる彼女。
A「…侑李は本当ズルい」
「えー。散々待っててあげたのに彼女に置いていかれそうになった僕にそんなこと言うの？」
A「…ごめんなさい」
まっ僕悪くないからAがあやまるのは当然だよね！
そのまま言葉を交わすことなく、ただ繋いだ手を離すことなく靴を履き替え学校をあとにする。
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yurinchi.(プロフ) - コメントありがとうございます。色んな世界感を書きたかったので裕翔くんや伊野尾くんはあえてあぁいう形で書かせていただきました。また短編を書く機会があったら会話のある２人もかけたらなと思います。 (2017年1月18日 13時) (
レス) id: d450a284c4 (このIDを非表示/違反報告)
速水よる。(プロフ) - 裕翔くんや慧くんなど、１話だけで終わらせないで夢主さんとの会話とかももう少し入れた方がいいと思いますよ(*´∇｀) (2017年1月18日 9時) (レス) id: 36fb1ce31c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yurinchi | 作成日時：2016年12月26日 6時
