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人生はそう上手くいかない ページ4
久しぶりに向かう学校。
私の登校にみんなは驚いていた。始めは近づく人などいなかったけれど、1人2人と話しかけてくる。
気を遣ったのか、触れられる内容は、具合は大丈夫かとか、食べ物はちゃんと食べてるかとか、そういうこと。後は、気を紛らわすための雑談とかだけ。両親の話題なんて一切出なかった。
心身共に疲れていた私は、ひたすら耳を傾けた。耳を傾けなければならなかった。そうしなければ、思い出してしまうから。
颯爽と過ぎる
自暴自棄というには余りにも小さなものだったけれど、少しずつ少しずつ、"両親の死という出来事"を忘れようとした。
それで良かったんだ。
人生が少しだけ、楽になったから。
でも、どうしてなのだろう。
人生はやっぱり上手くいかないね。
勝己。
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作者名：不動 | 作成日時：2021年9月26日 5時
