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真咲Side
光黄くんと怜生くんの後に続いて、宙と二人並んで歩く。
くねくねした道。
ここの内部構造も早く覚えなきゃ。
迷っちゃう。
さっきのエスカレーターに乗った。
これで、地下1階まで上がって駐車場に行くらしい。
降りたところで…
光黄「この車ね。」
そう言って案内されたのはバカでかいワゴン車。
この車で、4人なの？
光黄「大丈夫だよ〜。十人乗りだから。」
真咲「あ、はい。」
いや、そうじゃなくて…
車がでかすぎて驚いたんだけどなぁ？
もうさ、普通じゃ考えられないよね？
感覚どうなってんの？
4人が10人乗りに乗るって。
もはや驚きすぎて、驚ききれない。
車の高い天井を見上げながら乗り込む。
隣の宙は俺とは逆で下を向きながら乗車。
怜生「全員乗ったか〜？」
光黄「確認しなくても乗ってるよ。」
怜生「そういや、今日は健水一緒じゃなくていいのか？」
光黄「いいでしょ。本人だってまだ万全じゃないと思うし。」
怜生「んじゃ、行くか。じゃあ、今日は光黄の言う通り動けばいいってことだな？」
光黄「そう言うことになるね。」
もう一人、足りない原因はその健水さんにあったのか！
と一人で勝手に自己完結。
現場に着くまで、車を観察することに。
車内は、デカすぎるほどデカいし広かった。
乗り込んで、車内を見渡しているだけですぐに現場に到着してしまうぐらい。
現場は昔大きな工場があった場所みたいだった。
その空き家の一角にビニールシートで覆われた場所がある。
皆さんが普通に入って行くから俺も後ろをついていった。
真咲「うっ！」
ダイレクトに死体が置いてあるもんだから少しえずいてしまう。
怜生「なに？お前初心者なの？」
光黄「まあまぁ、真咲がそんだけ平和な現場にいたってことじゃん？良いことじゃないの？」
真咲「すいません。」
宙「これ使うと良いよ？」
宙がハンカチを差し出してくれた。
真咲「ありがとね？」
宙「いいの。気にしないでよ。同期なんだから、困った時はお互い様でしょ？でも、真咲って本当に平和なところから来たんだね？僕の初めましては飛び降りで原形とどめてなかったもん。」
宙も俺と同じ派遣のされ方だと思ってた。
でも、宙は元からそういう班にいたんだね？
それからも、ずっと宙の話を聞きながら、再びえずきそうになるのを堪えながら、そっか、と話を合わせた。
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