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宙Side
健水くんにかかってきた通信なのに、浦正くんが自分で切っちゃったよ(笑)
まぁ、あの人らしいちゃそうなのかも。
それと同時に、地下からエレベーターで駐車場に出てみんなで車に乗り込む。
真咲「ねぇ?宙と怜生くん、なんか荷物多くない?」
真咲が僕と怜生くんの間にあるスーツケースを指さして聞いてきた。
宙「これはね、爆弾処理道具なの。元科学実験爆弾処理班と元鑑識法医学班を馬鹿にしちゃだめだよ?」
と言って返しておいた。
本当は僕だって怖がりだし、拳銃とか爆弾とか処理道具とか危ないものは持ちたくないけどね?
でも、僕にはその道しかなかったから、仕方ない。
怜生くんの半端じゃなくワイルドなドライブで予定通り、5時間後という予告時間より前に現場に着くことができた。
来る途中で偽の爆弾騒ぎはあったけど、それは罠だからって怜生くんがそのまま僕たちの推測した場所まで送ってくれた。
まだ誰もいない。
怜生「ここか…」
健水くんが素早く全員分のタブレットにこの工場の見取り図を出した。
光黄「裏口は一つだけか。」
健水「ほんなら、二手に分かれよ。夫婦と子供で、子供は裏口の見張りや。俺らは正面入り口から入って爆弾を捜して、裏口の怜生まで運ぶんや。連絡はこれで取るんや。」
健水くんが耳についたイヤホン型のマイクを指さして言った。
みんな一斉に電源を入れる。
僕も、例にもれず電源を押した。
これは超小型マイクが内蔵されているイヤホン。怜生くんが作ったものだ。
全「了解。」
さぁ。
戦いの始まりだ。
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