水色の空に浮ぶ太陽 Masaki.K×Kensui.A (ページ1)

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出会いページ1

真咲Side

『大きくなったら、みんなを守れるような立派な人になるんだ！』

『大きくなったら、警官を目指します。』

『将来ですか？警察学校に志願します。』

小学校、中学校、高校…

ずっと、変わらない夢。

何事もまじめにやって来た。

念願叶ってやっと警察官になれたのに…

『紅竜くん。君は明日から風男塾に移動だ。』

なんで？

俺が？

警視庁強行犯罪特捜部、通称風男塾。

言葉の響けだけ聴いてれば、相当良い部署に聞こえる。

警視庁の特捜部に入れるイコールそれなりのキャリアがある。

だけど風男塾は別。

≪変わり者の集まり≫

そう呼ばれている。

つまり、風男塾に配属されるのは、みんな一流キャリアの変わった人たちなのだ。

でも、なぜ？

なぜ、俺は風男塾に配属されるの？

今まで、変わり者と言われるようなことは一切してこなかった。

女の子と遊ぶのは好きだけど、そんな先輩ならいくらだっている。

というか、なんなら小さい時からの夢が叶って誰よりも全うにこの仕事を頑張ったと思う。

何処に所属してるとか、何かの専門があるとか…

そう言う訳でもない。

もっと言っちゃえば、そんな凶悪な事件に一切無縁な警察官の俺がなんで？

今更そう言って足掻いたって何も変わらないのはよく知ってる。