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怜生Side
みんなで、色々話しているうちに結構な時間が過ぎた。
すると、いきなり…
ガラガラッ))
と勢いよくドアが開いた。
その隙間から、血相を変えた宙が入ってくる。
宙「あの皮膚から人のDNAが検出されたの。いま、健水くんのパソコンに送ったから。」
また、調べる人の目に変わるみんな。
さっきの和やかムードはどこへやら。
いち早く健水くんがメールを確認して全員のタブレットに送ってくれる。
健水「中川幸太郎。日下部さんのアパートの下の部屋の住人やとさ。」
光黄「行くか。」
光黄くんの言葉にみんなが反応する。
それを、またあいつが止めた。
真咲「ちょっと待ってください。動くなって言われましたよね?」
怜生「絶対じゃねーし、そんな決まりもねーよ。」
宙「せっかく、僕が星をあげたんだ。自分たちで逮捕しに行かなきゃ。」
みんな口々にそう答える。
でも…
真咲「ですけど…!」
諦めきれない感じ。
健水「どうしたんや?真咲。何がそんなに引っかかるんや?」
真咲「この前の倉庫みたいにまた誰かが危険な目に会うのは嫌なんです!!」
真咲はそう言った。
泣きそうな顔をして。
光黄「大丈夫だよ?みんなのことも真咲のことも守るから…」
真咲「俺のことは良いんですって!俺は、皆さんに十分すぎるぐらい愛されて守られてる!でも、その分皆さんを危険にさらしている。それが嫌なんです!不安なんです!」
宙「何言ってんの?僕たちの事馬鹿にしてない?」
真咲「そんなことないけど…」
怜生「宙の言う通りだ。自分のことしか守れない雑魚だったら、警視庁なんかで働いてねぇし。それに俺らは特別に強い。」
光黄「そうだよ?俺たち風男塾じゃん?大丈夫だから。真咲。もっと俺たちのこと信じて?それに今回は、前みたいに危ない任務じゃないから。安心して。」
みんながそうやって言えば、真咲はようやく安心したように微笑んだ。
そんな真咲に、
健水「はい。真咲。」
拳銃を差し出す健水。
健水「自分の命は最低限自分で守れるようにならんとなぁ?これ、やるから練習しろよ?非常事態の時は俺らが助けたるさかいな。」
全-真咲「俺たちが真咲を守る!/守ったる!」
すると数秒考えこんだ真咲は…
真咲「はいっ!」
笑顔でそう頷いた。
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