・ ページ18
光黄Side
健水が宙の作った容疑者候補リストの名前と過去の事件ファイルの関係者一覧を見比べる。
その次の瞬間…
健水「光黄！ビンゴや！」
光黄「やっぱり、これは計算された爆破事件だよ。計算することは素人じゃ難しいっていうけど、それはド素人の場合でしょ？何年も爆弾を作って何回も爆破計画を立てている人だと？話は変わってくるでしょ？こんなに何回も爆破を試みてるんだ。相当な恨みを持った犯行だと思う。ましてや東京駅みたいに人通りの多いところに仕掛ける勇気の持ち主。無計画の悪戯な訳がない。かといって、慎重派な計画犯罪者ってわけでもなさそうだけどね。数年前の計画が失敗で終わっているのなら…」
怜生「もう一回仕掛けてきやがったってことか。」
怜生に言われて大きく頷いた。
光黄「そういう事。しかも前回失敗してるなら、その時からさらに恨みは強くなっているはず。だったら、今回の爆発は遊びじゃすまないほどの大きいものだと思うけど。」
すると、真咲が…
真咲「でも、今回みたいに同じ場所で爆破予告をすると犯人の特定がしやすくなるんじゃないんですか？」
犯人の名前を完全に特定するために検索をかけていた健水が口を開く。
健水「いや、そうでもないねんで？東京駅で年間なんぼの爆破予告があると思ってるねん。1000件やぞ？悪戯と本気と混ざっとるけど。警察は処理がめんどくそうなって同じところで爆発が起きても全部悪戯やって言うて処理するようになった。」
怜生「その情報の管理を、俺らで任されたわけ。警察さんがめんどくさいって持ってきやがったんだよ。」
その時だった。
健水「分かったで。数年前に爆破事件で罰金払ったやつで間違えなさそうやわ。」
健水の言葉にみんなの集中力が高まった気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
