第十四話 視線 ページ16
「ねえ、最近吹雪君と仲良くない？」
「それあたしも思ってた〜。廊下でよく話してるよね」
「え？ そうかな」
友達との談話中。
私はぎくりとしてしまう。
あんまり、ばれないようにしてたのに。
知られるとちょっとまずいから、心苦しいけど黙っておこう。
「ちょっとしたきっかけで話せる仲になっただけだし、それ以上の関係じゃないよ」
「いーなー。今度うちらにも紹介してよ！」
「いいよ。皆で遊びにでもいこっか」
「いこ！！」
吹雪君は皆の憧れの的。
でも、話せる人は少ないみたいだ。
私、よくあんな子と仲良くなれたなぁ。
不思議だよ、本当に。
「あれ、あれは吹雪君じゃない？」
友達が突然、教室のドアを指さした。
そこには吹雪君。
ノックすると、ドアのそばにいた女の子がはしゃいでドアをあけた。
「どうしたの士郎？」
「ああ、おはよう。姫川さんはいるかな？」
「姫川・・・？」
士郎、と呼んでいた。
私ですら、まだ名前で呼んでいない。
やっぱり、人気あるんだな。
「ほら、行ってきなよ！」
友達に背中をおされ、私はおそるおそるドアに向かった。
吹雪君は優しく笑ってるけど、応対した女の子は、私を睨んでる・・・。
「吹雪君て、皆から人気あるよね」
「そう？ そんなに意識してないけど」
「そうだよ、さっきだって・・・」
「・・・心配なの？ だったら皆に言っちゃえばいいのに」
吹雪君は移動教室のついでに、私に伝えたいことがあったから教室に寄ったんだって。
でも、なんだか最近、女子の視線を集めてるみたいなんだよね。
ちょっと怖い。
「さっき考えてたんだけど。今週の日曜って、暇？」
「暇？ うん、用事はないけど」
「じゃあさ、下町で一緒に遊ばない？ 風景きれいだし、君と写真撮ったりして周りたいな」
「下町？ うん、いいねーー」
「下町？ 吹雪君、下町にいくの？」
突然、近くにいた女子のグループが話に割り込んできた。
そして、私は軽く睨まれた。
「そうだよ、今ね、一緒にーー」
「吹雪君、ちょっと用事があったんだ。また後でね！！」
私は明るく言ってその場から駆け出した。
なんか、恐いよ・・・。
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蘇芳うつひ - 吹雪君かっこいい……！
涙腺崩壊しました･ﾟ･｡.(>д<).｡･ﾟ･ (2015年8月24日 22時) (携帯から) (
レス) id: 6e22eac2fd (このIDを非表示/違反報告)
涼雲風矢(プロフ) - いえいえ。（＾ ＾） (2015年5月17日 13時) (レス) id: c574d3efcf (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - 雪風 晴香さん» お返事遅くなってごめんなさい・・・！ 本当ですか！！ ありがとうございます^^ そう言っていただけるととっても嬉しいです♪ (2015年4月22日 23時) (レス) id: 63bd99ea74 (このIDを非表示/違反報告)
雪風 晴香 - 吹雪君カッコいいです☆ (2015年4月19日 11時) (レス) id: 78d33caed6 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - 涼野Inaさん» そうなんですね〜^^！ なんだかありたがいなぁ♪ 更新頑張るのでぜひ見に来てくださいね！！ (2015年4月13日 21時) (レス) id: 63bd99ea74 (このIDを非表示/違反報告)
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