240.和解 ページ4
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目が合うと、ギルサンダーは椅子から立ち上がり私の前まで来たではないか。
私はもちろんご飯を食べて座ってるから必然的に彼を見上げる形となるわけで。
「君にも謝らなくてはいけないと思っていたんだ」
「え?」
「
「ああ!」
「完全に忘れてたなコイツ」
「えっ」
「あ、あはは…はい、一瞬なんのことだか!」
メリオダスの言葉に拍子抜けしたようなギルサンダーの顔。
ほんと、一瞬なんのことか分からなかった。
だってここまで色々あったから、忘れちゃうというかなんというか。
確かに、周りの目を欺くためとはいえあの時のギルサンダーの行動…正直どうなのって思ったのは事実。カッとなってしまったわけで。
迷惑をかけてしまったことを謝る彼に私は、大丈夫だという意味をこめて首を左右に振って笑みを浮かべた。
「色々事情があったとはいえ、本当にすまないと思ってる。その“事情”について君はいなかったから分からないと思うけど、メリオダスとは、」
「大丈夫。ちゃんと分かってます」
「え…?あ、ああ、もう既にメリオダスから説明されていたんだね」
「うん、そーゆうことにしておいてください!」
「?」
最初から知っていたということは言わずにおこう。異世界から来た云々は一から説明すると物凄く大変だし。
それにあまり誰彼構わずこの事を言うのも、どうかと思うし必要ないかなって思ったから。
「ほら、飲めよ!ギル坊。オレからの奢りだ」
ドンッ、とカウンターテーブルにお酒を置いてそう言うメリオダス。
そのままメリオダスは席に座ると、「お前も座れ座れ」とギルサンダーの肩をおして座るよう促す。
私とギルサンダー、メリオダスの三人がカウンター席に並ぶ形となった。
「これは…バーニャエール」
「うまいだろ?」
「…とても美味しいです」
「一仕事終えた後の一杯は最高だな!!それと王国を救う大仕事!美味さも
ぐびぐびと、バーニャエールを豪快に飲むメリオダス。
皆、美味しい美味しい言うよね。どんなのか物凄く気になる…。
じっ、隣のギルサンダーの前に置かれたジョッキを見つめていたら、バンの手が伸びてきて「お前は、これ♪」とオレンジジュースの入ったジョッキを渡された。
「……子供扱い…」
なんだかちょっと、悔しくなったのである。
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きよか。(プロフ) - あぷるさん» 初コメありがとうございます(;_;)掲載当初から…うわわわ…なんと…ありがたいです…(;_;)嬉しいです!あとがき、ちょっと紛らわしかったですがサプライズ、ということで!2年、あっという間です…。まだまだ続きます!ので、ぜひこれからもよろしくお願い致します! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - イオさん» ありがとうございます(*^^*)続編、また頑張っていきます!発狂してください、ぜひ!(笑)シリーズ7は12月からスタートになります!もうすぐです…!これからも引き続き頑張っていきますので、楽しんでいただければと思います♪ (2020年11月30日 22時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - 音無さん» うわぁぁ(;_;)長いのに、また読み直してくださってるなんて…嬉しい限りです…。夢主ちゃんの成長を改めて感じてもらえてとても嬉しく思います(;_;)文才なんて、まだまだ全然ですがそんな風に仰ってくださって光栄です…!次はもうすぐです!楽しみにしていてください♪ (2020年11月30日 21時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 初めてコメントさせて頂きます。掲載当初から本当に大好きです。今回あとがきとあって寂しい気持ちになりましたが続編と言うことでおめでとうございます!二年間最高の作品をありがとうございます。無理せず更新頑張ってください (2020年11月29日 18時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 続編決定おめでとうございます,十戒編が楽しみすぎて発狂しそうです,更新頑張ってください (2020年11月24日 22時) (レス) id: 13211e3e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きよか。 | 作成日時:2020年8月22日 19時