262.バロールの魔眼 ページ26
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突っ走りぎみなドケッドとは違い、デスピアスはとても理解ある人物に見えた。
次の相手を待つメリオダスに対し、デスピアスは謝罪をしたのだ。
「このドケッドの発言があなたと場の空気を害してしまいました。代わりにお詫びします。ですが許してください。我らが留守の間にあった例の戦闘で彼の親友が命を落としてしまったもので」
そう言ったデスピアスの言葉に気絶している彼、ドケッドを気の毒に思った。
やけに怒りをあらわにしているなと思ったら、そういった理由だったんだ。
「それと、もう結構です。メリオダス殿の力量は充分にわかりました」
「ほー?あれっぽっちでよくわかるもんだな」
「ええ…底が全く知れないということがね。…確かにあなたなら魔に堕ちたというヘンドリクセンをも倒せたかもしれない。……では、我々はここで退席させていただきます」
ごきげんよう、と言ってドケッドを肩に担ぎその場を後にする彼ら。
「……なんかまるで嵐が過ぎた後みたいだね」
「フッ…どうやら俺とメリオダスの闘級に畏れをなしたようだな」
ホークちゃんが鼻息をたてながら、やれやれといった様子で去っていく彼らを見てそんなことを言う。
ホークちゃんのつけている耳飾りは、どうやら対象の強さを数値化して見ることが出来るようになる優れものらしい。
「バロールの魔眼」というもので、マーリンからホークちゃんに贈ったものだ。
ちなみにホークちゃんの闘級はマーリンいわく3000だそうだ。百倍すると。
百倍の部分だけ聞き取っていなかったホークちゃんは自分の闘級が3000であると信じ込んでるってわけだ。
正直どこまでがすごくてどこまでがたいしたことないのか…というのが私にはよく分からないけど、闘級3000はとにかくすごいってことは分かる。
「闘級はあくまで目安であって様々な状況・相性・条件により数値は変化する」
「って、ゴウセルも〔バロールの魔眼〕知ってんのか?」
「搭載済みだ」
「いいなぁ〜…それ便利そう。羨ましい」
「Aも搭載してもらったらどうだ。マーリンに」
「搭載…?」
耳飾りとかじゃなく、搭載…?
ゴウセルの言葉に違和感を感じつつも、数値化を見ることが出来るそれが何だか羨ましい。だってすごく便利だし相手の強さを見ることが出来るとなると今後何かあったときに役立ちそう!
私もマーリンにお願いして…ってダメダメ。そんなわがままはダメだ。と、私はいけないいけないと首を横に振った。
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きよか。(プロフ) - あぷるさん» 初コメありがとうございます(;_;)掲載当初から…うわわわ…なんと…ありがたいです…(;_;)嬉しいです!あとがき、ちょっと紛らわしかったですがサプライズ、ということで!2年、あっという間です…。まだまだ続きます!ので、ぜひこれからもよろしくお願い致します! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - イオさん» ありがとうございます(*^^*)続編、また頑張っていきます!発狂してください、ぜひ!(笑)シリーズ7は12月からスタートになります!もうすぐです…!これからも引き続き頑張っていきますので、楽しんでいただければと思います♪ (2020年11月30日 22時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - 音無さん» うわぁぁ(;_;)長いのに、また読み直してくださってるなんて…嬉しい限りです…。夢主ちゃんの成長を改めて感じてもらえてとても嬉しく思います(;_;)文才なんて、まだまだ全然ですがそんな風に仰ってくださって光栄です…!次はもうすぐです!楽しみにしていてください♪ (2020年11月30日 21時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 初めてコメントさせて頂きます。掲載当初から本当に大好きです。今回あとがきとあって寂しい気持ちになりましたが続編と言うことでおめでとうございます!二年間最高の作品をありがとうございます。無理せず更新頑張ってください (2020年11月29日 18時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 続編決定おめでとうございます,十戒編が楽しみすぎて発狂しそうです,更新頑張ってください (2020年11月24日 22時) (レス) id: 13211e3e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きよか。 | 作成日時:2020年8月22日 19時