239.幸福の一時 ページ3
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「プコッ!A起きたのか!」
「ホークちゃん!」
酒場の方へ降りると、そこにはメリオダスとギルサンダー、バンにホークちゃんがいた。
ホークちゃんが真っ先に気がついてぴょんぴょん飛びはねながら私の名前を呼ぶ。
ホークちゃんの第一声に三人の視線が同時にこっちへ向き、私は困ったように笑みを浮かべた。
「なんか、ごめんなさい…」
「急に気失うからびびったぞ。やっぱりまだ療養が足りてねーか?」
「あ、いや、うん!大丈夫!全然、もう平気!」
まさかドキドキしすぎて身が持たず倒れたとかそんなの言えるわけもなく。
…というか、なんか物凄く食欲そそられるいい匂いが…!
と、バンの方を見ればエプロンを身につけ、何やら色々調理してる。
途端に鳴り響くお腹の音。
「腹減ってんならお前も食うか♪」
「食べる…!!バンの料理久しぶりな感じするなぁ」
「ほらよ」
「ありがとう。うん、美味しそう!」
「こりゃほんっとに最高の残飯だぜ!!」
ホークちゃんも美味しそうにバンの手料理を食べていて本当に幸せそう。
「腹いっぱい食えよ。全部期限切れのあり合わせだからまだまだおかわりあるぜ」
「…バン、今なんて?」
期限切れ?え、待って。食べちゃったんですけど。
ホークちゃんはいいとして、私にまで期限切れのご飯出すってどういうこと。
「味に問題ねーから大丈夫だろ♪」
「バン、私一応病み上がりなのですが」
「腹壊したらそん時だ」
「あ、どうしよう。これまた療養必要になるかも」
確かに味に問題ないけどもしほんとにお腹壊したらどうするんだ…。
目を細めてバンを見てれば、何故かもう一皿料理の乗ったお皿を渡された。
「ってのは冗談で、お前には別に作っておいてやったぜ♪それは期限切れでもなんでもねーから安心して食え。食って精つけろ♪」
「バン………!……でも、もっとはやく出してほしかったな。期限切れのちょっと食べちゃったし」
「細けぇことは気にすんじゃねーよ♪」
「…はい」
うん、美味しい。やっぱりバンの料理は最高だ。
…それに、色々あっても普通に今まで通り接してくれるし。まぁそんなの気にする人じゃないけど。
「A、上手いか!」
「うん!」
「良かったな」
カウンター席で食べる私にメリオダスがニッと笑いながら言う。
メリオダスの向かいにいるギルサンダーと目が合い、 私は咄嗟に会釈をした。
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きよか。(プロフ) - あぷるさん» 初コメありがとうございます(;_;)掲載当初から…うわわわ…なんと…ありがたいです…(;_;)嬉しいです!あとがき、ちょっと紛らわしかったですがサプライズ、ということで!2年、あっという間です…。まだまだ続きます!ので、ぜひこれからもよろしくお願い致します! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - イオさん» ありがとうございます(*^^*)続編、また頑張っていきます!発狂してください、ぜひ!(笑)シリーズ7は12月からスタートになります!もうすぐです…!これからも引き続き頑張っていきますので、楽しんでいただければと思います♪ (2020年11月30日 22時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - 音無さん» うわぁぁ(;_;)長いのに、また読み直してくださってるなんて…嬉しい限りです…。夢主ちゃんの成長を改めて感じてもらえてとても嬉しく思います(;_;)文才なんて、まだまだ全然ですがそんな風に仰ってくださって光栄です…!次はもうすぐです!楽しみにしていてください♪ (2020年11月30日 21時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 初めてコメントさせて頂きます。掲載当初から本当に大好きです。今回あとがきとあって寂しい気持ちになりましたが続編と言うことでおめでとうございます!二年間最高の作品をありがとうございます。無理せず更新頑張ってください (2020年11月29日 18時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 続編決定おめでとうございます,十戒編が楽しみすぎて発狂しそうです,更新頑張ってください (2020年11月24日 22時) (レス) id: 13211e3e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きよか。 | 作成日時:2020年8月22日 19時