252.意地悪な返答 ページ16
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と、まぁそんなこんなで。
私はメリオダスが好きなんだと改めて告白。そして、答えは今は聞かないから私のこの気持ちだけ知っていてほしい、と。
メリオダスもまた、そんな私の気持ちを受け止めてくれて理解してくれた。
これでとりあえず、この話の区切りはついた…ところなんだけど。
まだ私には言っておきたいことがあった。正直言おうか悩んだけど、…ええい!言っちゃえ!
「あ、あの、…それで…メリオダスにお願いがあるんだけど」
「お願い?ほう、このタイミングでのお願いは…アレだな」
「アレ?」
「ズバリ、添い寝だろ!うんうん。久しぶりの再会だもんな。やっぱりオレの温もりを感じたいってところか」
「ぜ、全然違う!」
大歓迎だぜ、と言って両手を広げるメリオダスにすぐさま突っ込む。
全然違うし、むしろ逆だ。
「…あの、これから過度なスキンシップを控えてほしい、というか…」
私は視線を彷徨わせ、自身の手をいじりながらもじもじとした態度になってしまう。
「なんでだ?」
ですよね、うん!そう言うと思った!
メリオダスからしたら何てことないスキンシップなのだろう。普段から多いしねスキンシップ。
エリザベスにも時折やるもんね。
「あの、…あのね、私全然そういうの慣れてないし…あの、何と言いますか。好きな人にそういう過度なスキンシップとか、優しくされたりとかしちゃうと心臓が持たないというか」
メリオダスのスキンシップ攻撃は幾度となく繰り返されてきた。
担がれたり、添い寝されたり押し倒されり、何かやたら距離近い時もあるし。
そんなの何度もされたら本当に心臓持たないのだ。
「それに…期待しちゃうから、やめてほしいなって」
「ふむ、そうか」
分かってくれたのだろうか。
顎に手をやり、一言そう口にするメリオダス。
だが次の瞬間、メリオダスは私の手首を掴んだかと思いきや、グイッとそのまま引き寄せてきた。
私はどうすることも出来ず、そのまま彼に引き寄せられ、一気に彼との距離が近くなる。
逃げようにも腰に片手をまわされていて逃げられない。
カァッと顔を赤くさせる私を見て、メリオダスは満足そうに笑う。
「こ、こういうのをやめてって言ってるんだってば…!」
「悪ィけど、そのお願いは聞けねぇな」
それはあまりに意地悪な返答だった。
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きよか。(プロフ) - あぷるさん» 初コメありがとうございます(;_;)掲載当初から…うわわわ…なんと…ありがたいです…(;_;)嬉しいです!あとがき、ちょっと紛らわしかったですがサプライズ、ということで!2年、あっという間です…。まだまだ続きます!ので、ぜひこれからもよろしくお願い致します! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - イオさん» ありがとうございます(*^^*)続編、また頑張っていきます!発狂してください、ぜひ!(笑)シリーズ7は12月からスタートになります!もうすぐです…!これからも引き続き頑張っていきますので、楽しんでいただければと思います♪ (2020年11月30日 22時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - 音無さん» うわぁぁ(;_;)長いのに、また読み直してくださってるなんて…嬉しい限りです…。夢主ちゃんの成長を改めて感じてもらえてとても嬉しく思います(;_;)文才なんて、まだまだ全然ですがそんな風に仰ってくださって光栄です…!次はもうすぐです!楽しみにしていてください♪ (2020年11月30日 21時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 初めてコメントさせて頂きます。掲載当初から本当に大好きです。今回あとがきとあって寂しい気持ちになりましたが続編と言うことでおめでとうございます!二年間最高の作品をありがとうございます。無理せず更新頑張ってください (2020年11月29日 18時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 続編決定おめでとうございます,十戒編が楽しみすぎて発狂しそうです,更新頑張ってください (2020年11月24日 22時) (レス) id: 13211e3e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きよか。 | 作成日時:2020年8月22日 19時