251.言うのも、聞くのも ページ15
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「Aが何かを知ってようが、オレの気持ちを勝手に決めつけられんのはいただけねーな」
「ご、ごめんなさい…」
そうだよね…。
あくまでも、私が元の世界で見てきたメリオダス達の心情は実際この世界では変わってくるものなのだろう。
こうだったから、ああだったから…って、目の前にいる本人にそれを押し付けて決めつけるのは違うよね。
もう一度謝れば、メリオダスは「分かればよろしい」と腕を組んで頷いた。
「でも本当に、私はメリオダスの事が好きだから。これはもう…どうにも出来ないし、私も無理に諦めることはやめたから」
エリザベスが背中を押してくれたから。勇気をくれたから。
だからもう私は自分の気持ちに嘘はつかないし隠さない。
「いやはや、モテる男は辛いですなぁ」
「真剣に話してるのにまたそうやってー…」
メリオダスは自身の顎をさすりながらしみじみとそう言う。
結構真剣に言ってたよ私…。
文句を言ってやろうと思ったら、メリオダスはおちゃらけていた態度を一変させ、真剣な顔つきになり私を見る。そして、フッと優しい笑みを向けてきた。
「ありがとな、A」
「…うん」
「お前の気持ちは、ちゃんと受け止めた。熱烈な愛の告白は一生忘れることはないだろうな」
「ね、熱烈な愛の告白って…、」
「けどお前の言う通り、答えを言うのは今じゃねぇ」
サァ…、と風が吹く。
ドン、ドン、と打ち上がる花火と風の吹く音が一際大きく聞こえるような気がした。
私はそんなメリオダスの言葉に、「うん」と、また頷く。
「お前の中で、まだ何か考えがあんだろ？」
メリオダスにはお見通しってわけか。
何を考えているか…そこまでは分からなくても、私が何かを考えている、ってとこまでは気づかれてたみたいだ。本当に敵わない。
そう。答えを言うことも、聞くことも…今じゃない。
色々なことが曖昧で未熟な私にとって、それが一番いいのだ。
メリオダスもまた、きっと今答えを言う事が出来ない理由があるのだろう。
メリオダスは私にありがとうって言ったけど、お礼を言わなきゃいけないのは私の方だ。
「ありがとう、メリオダス」
言いたいことを言えて、気持ちを知ってもらえて、受け止めてくれて。
本当にありがとうの思いでいっぱいだった。
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きよか。(プロフ) - あぷるさん» 初コメありがとうございます(;_;)掲載当初から…うわわわ…なんと…ありがたいです…(;_;)嬉しいです！あとがき、ちょっと紛らわしかったですがサプライズ、ということで！２年、あっという間です…。まだまだ続きます！ので、ぜひこれからもよろしくお願い致します！ (2020年11月30日 22時) (
レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - イオさん» ありがとうございます(*^^*)続編、また頑張っていきます！発狂してください、ぜひ！(笑)シリーズ7は12月からスタートになります！もうすぐです…！これからも引き続き頑張っていきますので、楽しんでいただければと思います♪ (2020年11月30日 22時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - 音無さん» うわぁぁ(;_;)長いのに、また読み直してくださってるなんて…嬉しい限りです…。夢主ちゃんの成長を改めて感じてもらえてとても嬉しく思います(;_;)文才なんて、まだまだ全然ですがそんな風に仰ってくださって光栄です…！次はもうすぐです！楽しみにしていてください♪ (2020年11月30日 21時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 初めてコメントさせて頂きます。掲載当初から本当に大好きです。今回あとがきとあって寂しい気持ちになりましたが続編と言うことでおめでとうございます！二年間最高の作品をありがとうございます。無理せず更新頑張ってください (2020年11月29日 18時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 続編決定おめでとうございます，十戒編が楽しみすぎて発狂しそうです，更新頑張ってください (2020年11月24日 22時) (レス) id: 13211e3e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。
| 作成日時：2020年8月22日 19時
