182.彼女との再会 ページ3
「A…！！」
エリザベスが私の名前を呼び、同時に私は強く彼女に抱き締められた。
会いたかったと、心配だったと、そう言葉をこぼすエリザベスに私の胸は苦しくなる。
私は、抱きつくエリザベスの背中にそっと手をやりポンポンと優しく叩いた。
「ごめんね、エリザベス」
「A…私、あなたに聞きたいことが…」
「うん。そのために此処に来たんだよ」
お互い体を離し、目を合わせる。
不安げなエリザベスの瞳に私は俯きがちに小さく笑った。
「エリザベス、その者は…」
「父上、この方は、」
エリザベスが説明するよりも前に、私は彼女の父である王様の前に出る。
「七つの大罪と、エリザベスと共に旅をしていたAと申します」
「そなたが…」
おそらくエリザベスから話は聞いてたんだろう。私を見て、納得したような表情をしていた。
けれど、ビビアンやルーネスに視線をやった後、また私に視線を戻し、険しい表情になる。
「だが、お前は聖騎士の反乱に手を貸していると」
「父上！Aはそのような事は…！！」
「…そういうことになりますね」
「A！？」
否定をしない私にエリザベスは困惑していた。
“何故？どうして？”
そう言いたげな顔をして私を見るエリザベス。
「かつての仲間との感動の再会ってところかしら？ルーネス、あまり長居はさせないでちょうだいね。情が戻って、“やっぱりまだみんなといたーい”なんて言い出したら…容赦なくその女、殺すわよ」
「長居はするつもりはないさ。それに、君みたいなのにこの子を殺させる気もさらさらないけどねぇ」
「へぇ」
ビビアンとルーネスに異様な空気が流れたがそれも一瞬。
「まぁいいわ。それよりも向こうの状況はどうかしらね。少しここを離れるわ」
向こうの状況、というのはメリオダス達のことだろう。
ピクリと反応した私に気づいたビビアンは私に目をやる。
「彼が死ぬ前に、何か伝言してあげてもいいけど？」
「……そんなの…何もないよ」
「あら、そう。じゃあ行くわ」
そう言うとビビアンは姿を消した。
「メリオダス様…メリオダス様は無事なの…？死ぬ前に、なんて…そんな、」
「大丈夫。心配いらないよ。落ち着いてエリザベス」
動揺を見せるエリザベスに落ち着くよう促す。
エリザベスは本当に…メリオダスのことが好きなんだなぁ。
そう改めて感じた。
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きよか。(プロフ) - ななしさん» わーっ(T_T)私も原作キャラはもちろん夢主のことも凄く凄く思い入れがあるので、読み手の方にもそう思ってもらえて本当に嬉しいです…。十戒編、前向きに検討させていただきたいと思いますので今後も暖かく見守ってくださると幸いです！ (2020年8月25日 18時) (
レス) id: 52a9f88e35 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！大好きだなんてとても嬉しいです(;_;)十戒編、前向きに検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願い致します…！ (2020年8月25日 17時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - はい！はーい！！私も十戒編を望ませていただきたいです〜！！原作キャラだけではなくて、夢主ちゃんのことも思い入れが深すぎてずっと見守っていきたい所存です。これからも応援しております〜！ (2020年8月22日 20時) (レス) id: 6684c52b13 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - コメント失礼します！私この小説大好きなので、十戒編も書てていただけたらとても嬉しいです。これからも応援しています！ (2020年8月22日 20時) (レス) id: 1775456345 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - さきさん» ありがとうございます(;_;)十戒編の連載も前向きに検討していきますので、よろしくお願い致します。 (2020年8月22日 19時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。
| 作成日時：2020年1月16日 16時
