51.教わりたい ページ6
私達がたどり着いた場所。そこは、死者の都……ではなく、死者の都に一番近いとされる小さな集落だった。
この集落の近くで早速開店準備。
情報集めとしばらくの食糧代も稼がないといけない。呼びこみ看板娘はディアンヌ、そしてご飯を作るのはバン、そして私はお店で歌う、というそれぞれ決められた役割をメリオダスに与えられた。
「バンって、料理上手なんだっけ?」
「ああ?まぁそこそこってとこじゃねーの。なんならお前がやるか〜?俺めんどくせェし♪」
「私、バンの作った料理食べてみたい…!」
「は?」
ぐっ、と拳を握りしめながら、バンに詰め寄るようにそう言えば少し驚いたような顔をして私を見下ろす。
さぞかし今の私はきっと目がキラキラしてることだろう。だってせっかくだよ?バンは見かけによらず料理が絶品らしいし。
「デザートとかは?作れたりする?」
「まぁ作れるけどよ。つーかそこまで作らせるつもりかよ」
「私、実は料理ってあんまり得意じゃなくて。なんなら教えてほしいなって…!」
さらにバンに詰め寄れば、ちょっとめんどくさそうに眉を寄せながら一歩下がられた。
そう、恥ずかしながらこれまで生きてきた中で料理なんてしたのは家庭科の調理実習を除いたら片手で数えられる程度。
どうせなら、習いたい…!そんな思いで、つい前のめりになってしまう私の首根っこをつかんだのはメリオダスだった。
「Aには他にも仕事があるぞ。飯作り習うのは今度な」
「そ、そっか…。それは残念」
「そんなに習いてーならオレが教えてやってもいいぞ。ついでに他にも色々と…」
「なに、そのイヤらしい手の動き…!エ、エリザベスー!」
「ありゃ、逃げられた」
「ははっ、団ちょフラれたな♪」
なんかイヤらしい空気を醸し出してきたメリオダスに、慌ててエリザベスの元へ逃げた。
エリザベスは何事かと私達を見てるけど、気にせずエリザベスの腕にぴったりとくっついた。
「よし、さぁ仕事だ!!じゃんじゃん働こう!!」
気を取り直して。
お店の開店準備へ取りかかった。
698人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「トリップ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きよか。(プロフ) - アリスさん» いい歌ですよね。儚げな曲調がすごく好きです(’-’*)ありかとうございます!これからも頑張ります♪ (2018年11月13日 23時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - どうも、アリスです。瑠璃色の地球、私の友達が合唱コンクールで歌いました。私も大好きな曲です。これからもがんばってください! (2018年11月13日 18時) (レス) id: 9ad0b945de (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - 糞さん» 盗作被害にあってしまったため、しばらく鍵をつけさせていただいてます。ご迷惑おかけして申し訳ありません(>_<)もし、Twitterアカウントをお持ちでしたら私のプロフ欄にTwitterのIDをのせていますので、そちらからリプかDMをくださればパスワードを教えます。 (2018年9月30日 15時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
糞 - 前見たときは、パスワードなかった気がするのに、パスワードがあって、最初が見れない!まぁ、ある程度は覚えているので思い出しながら覚えようと思います!盗作したやつひどいですね。でも、面白いから盗作した!とか、少しでも前向きに思って頑張って下さい! (2018年9月30日 14時) (レス) id: 795dbb3df9 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - lukulukuippoさん» ほんと、呆れちゃいますよね…。もう二度とこんな目にあうのはごめんです(;_;)生活の中の楽しみと言っていただけるなんて…!そんな大きな存在になれてるのかと思うと本当に嬉しいです!更新はまだまだ続けていきますよ!これからもよろしくお願い致します♪ (2018年9月27日 20時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きよか。 | 作成日時:2018年7月10日 16時