48.見いだした答え ページ3
さて、これから向かうは”死者の都“だったっけ。
窓を閉めて、再び部屋のベッドに腰かけてこれから起こる出来事を思い出してみる。
死者の都に行くまでに何が起きる?確か、そう。キングに会う。キングはバンを恨んでて、殺そうとする。
それで、死者の都へ行って………。そこまで考えて疑問が浮かんだ。
「どうやって、行くんだっけ…」
ポツリと小さく呟いた声。
あれ?と首をひねった。死者の都への行き方って、どうだったっけ?その後は?
「ダメだ、思い出せないや……」
思い出せそうなんだけど、モヤがかかって思い出せない。
やっぱり記憶が薄れてきてる。勘だけど、これは単なる物忘れとかそんなんじゃない。
やっぱりこの世界に来てしまった反動か何か、なのかもしれない。
ギュッ、とスカートの裾を握りしめた。
多分この先の記憶もどんどん薄れて曖昧になっていく可能性はある。
そうなると……もう先回りして行動することが難しくなってくるってことだ。
「だけど、そんなこと気にしても仕方ない…よね」
そうだ。無くなっていく記憶には抗えない。どうしようもないんだから。
先の記憶があろうと無かろうと、もう私がやるべき事は私の中で決まっていて、答えは出ていた。
それはダナ先生が言ってくれた言葉のおかげでもある。
自分の中で出た答えを、メリオダスにも伝えよう。そう思い立ち上がったと同時に一瞬急ブレーキがかかったのか帽子亭が揺れた。
「どうしたの!?」
「おー、どうやら検問らしいぞ」
慌てて下へおりれば、メリオダスとバンがいて窓から外の様子を観察したいた。
私も同じように窓の外を見れば、そこには男が二人。こちらを見上げて道を塞いでいた。
あの人達って、聖騎士の見習い…だった気が。
そこでこれから彼らの身に起こることを思いだして咄嗟に酒場の外へ出た。
「あ、おいA!」
「大丈夫!忠告するだけ!」
「忠告?」
「ははっ♪自由人かアイツ」
「全く手がかかって仕方ねぇや」
聞こえてるんだからね、メリオダスもバンも。
お店から出てきた私に「女?」と声を揃えてこっちを見上げる。
私はそんな二人に声をかけた。
「あの、悪いことは言いません!そこからはやく退いた方が身のためです」
「ああ?」
「何言ってんだお前………っていうか、」
「お、おお…」
『意外となかなか可愛い…』
予想外の反応に、”えっ“と思わず口もとをひきつらせた。
意外となかなか可愛い、って微妙な褒め方じゃない?
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きよか。(プロフ) - アリスさん» いい歌ですよね。儚げな曲調がすごく好きです(’-’*)ありかとうございます!これからも頑張ります♪ (2018年11月13日 23時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - どうも、アリスです。瑠璃色の地球、私の友達が合唱コンクールで歌いました。私も大好きな曲です。これからもがんばってください! (2018年11月13日 18時) (レス) id: 9ad0b945de (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - 糞さん» 盗作被害にあってしまったため、しばらく鍵をつけさせていただいてます。ご迷惑おかけして申し訳ありません(>_<)もし、Twitterアカウントをお持ちでしたら私のプロフ欄にTwitterのIDをのせていますので、そちらからリプかDMをくださればパスワードを教えます。 (2018年9月30日 15時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
糞 - 前見たときは、パスワードなかった気がするのに、パスワードがあって、最初が見れない!まぁ、ある程度は覚えているので思い出しながら覚えようと思います!盗作したやつひどいですね。でも、面白いから盗作した!とか、少しでも前向きに思って頑張って下さい! (2018年9月30日 14時) (レス) id: 795dbb3df9 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - lukulukuippoさん» ほんと、呆れちゃいますよね…。もう二度とこんな目にあうのはごめんです(;_;)生活の中の楽しみと言っていただけるなんて…!そんな大きな存在になれてるのかと思うと本当に嬉しいです!更新はまだまだ続けていきますよ!これからもよろしくお願い致します♪ (2018年9月27日 20時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きよか。 | 作成日時:2018年7月10日 16時