367.悲惨な十年の時 ページ44
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受け入れたくないことも受け入れなくちゃいけない時もある。
認めたくなくても、認めなくちゃいけないことだってある。
この世界で生きるために…この世界の大切な人達と歩き続けるために、私はどんな事でも知っていきたいし、知りたいんだ。
ヘンドリクセンが相手でも。
みんなが前に進むなら、私も進まなくちゃいけない。
私は、ヘンドリクセンの口から彼の過去について聞かされた。
消滅してしまったダナフォールの原因を探るために彼の友人だったドレファスと共に亡国ダナフォールへ行ったこと。
そこで十戒の一人であるフラウドリンと出会い、体を乗っ取られてしまったこと。
それを見たドレファスが、ヘンドリクセンを守るために自らの体を差し出した。
ドレファスの体にはフラウドリンが入り、ヘンドリクセンもフラウドリンの心操術にかかった状態になってしまったと言う。
そしてそのフラウドリンがリズを殺めたという事実も知り、言葉を失うばかりだった。
「どう思うかはあなたの自由です。私を一生許さなくたっていい。…けれど、これだけは分かってほしいのです。私は、今は七つの大罪と共に十戒を倒すためにここにいるということを。紛れもないあなた達の味方であると断言します」
彼の口からこんな事を聞くなんて。
想像したこともなかった。
自分はもう味方だ、って。私達と一緒に戦う、って。
強敵だった彼が、私達の味方になるなんて。
最初は、ヘンドリクセンを許すなんてとても無理だって思ってた。
それなのに彼の悲惨な10年間を知ってしまっては何も言えないじゃないか。
今までの全ての行いにヘンドリクセンの意思はどこにも無かった。
全ては十戒のフラウドリンが犯した罪なんだ。
「今のあなたは…もう本当に術にはかかってないんだよね…？」
「…！もちろんです。それも断言します」
「そしたらもう、本当に本当に…みんなを傷つけたりしない？」
「絶対にしません。今までの行いはこれから償っていくつもりで……、っ！！」
途端に俯いた私にヘンドリクセンは言葉の途中でハッとして慌て始めた。
「申し訳ない…！やはり、どうしたって受け入れ難い事実なのに…。決して泣かせるつもりなどは、」
私が泣いていると思ったのだろう。
あのヘンドリクセンからは想像もつかない慌てっぷりにちょっと力が抜けそうになるのをこらえて、私はパッと顔を上げてそのまま自分の頬を両手でパチン！と叩いた。
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きよか。(プロフ) - ななしさん» 和解出来ましたー（ ; ; ）いやぁ本当に…夢主頑張った…(T-T)続編もうすぐ始まりますので、また楽しみに読んでくだされば嬉しいです♪ (2021年11月2日 0時) (
レス) id: eb7d68b815 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - ことみさん» いつもありがとうございます！リズとの出会いのシーンは本当に一番書きたかったシーンだったので、そう言ってもらえて嬉しいです…！もうすぐ続編公開ですので楽しみにしていてください！！ (2021年11月2日 0時) (レス) id: eb7d68b815 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 和解できてよかった…！本当に夢主は頑張りましたね。今後の進展もうずうずしながら待ってます！続編よろしくお願いします〜！ (2021年10月6日 23時) (レス) @page47 id: 6684c52b13 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - 続編も、ドキドキワクワク楽しみにしながら待ってます！ (2021年10月4日 16時) (レス) id: 59a391eb70 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - 黄昏の歌姫8シリーズお疲れ様でした！どの場面もとっても心に残ったんですが、リズとの出会いの場面が個人的にとっても胸がドキドキした場面でした！まさかの夢主ちゃんとリズが出会って七つの大罪の世界に来た意味を少しでも知れたのが鳥肌モノでした！ (2021年10月4日 16時) (レス) @page47 id: 59a391eb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。
| 作成日時：2021年5月26日 21時
