355.触れられぬ場所 ページ32
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「何故、お前がリズと…」
「な、なんかごめんなさい？」
「はぁ」
また溜息をつかれた…！
彼女でさえ上手く言えず分からないことを私が分かるわけもない。
するとザネリさんは私と目線を合わせるように膝を折ると、私をじっと見つめてきた。
「ザネリ、お前が与えた試練は本当にAの元いた世界での事だけなんだな？」
メリオダスの言葉にザネリは少しムッとした表情になりながら彼を見る。
「この娘に、それ以外の試練を与える必要がないんだぞ。それに…A、お前から何か得体の知れぬ力を感じる」
「えっ」
得体の知れないとか言われちゃうと怖くなっちゃうんだけど…。
困惑しているとザネリさんが私の方へ手を伸ばし触れようとする。が、その瞬間、バチッ！と何かに弾かれるザネリさんの手。
その光景に一同が驚く。
私はギョッとしてしまい、深妙な顔つきで弾かれた手を抑えるザネリさんに謝った。
「ごめんなさい…！私、何か変な力出しちゃいました…？やっぱりまだ魔力のコントロールが…」
「いいや、もうお前は魔力のコントロールは問題ないはず…。これは、違うんだぞ」
「ザネリ、説明してくれねぇか」
「…Aの身に宿る…いや、宿った力を確かめようとしたのだが」
「弾かれたってか」
元々持ってた私の魔力のこと…ではないの？
本当に何が何だか分からない。
あの場所で彼女に会ってから、何だか変だ。
「お前、一体その身に何の力を宿した…？」
「それは…」
「どうやらその力は私でも触れられぬ場所に封じられてるようだぞ。…分からないな。お前のような娘を見るのは初めてなんだぞ」
ダナフォールでリズと会って、よく分からないことを言われて、それで…私の中にザネリさんでも理解しがたい何か別の力があるなんて言われて。
私自身も、何がどうなってるのか全然分からない。
頭が、追いつかない。
「ま、分かんねーことを今ここであれこれ考えたってどうしようとねぇだろ！ザネリでも上手く説明がつかねぇくらいだし」
「うっ…！だ、だが！時間をかければ何か分かるかもしれないんだぞ！大体、その娘があまりに特殊で、」
「何もお前を責めてるわけじゃねーさ。そう落ち込むなって！」
「お、落ち込んでなんか！」
二人のやり取りを、ただボーッと眺めることしか出来なかった。
他者が触れらない場所に封じられた力って、なんなんだろう。
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きよか。(プロフ) - ななしさん» 和解出来ましたー（ ; ; ）いやぁ本当に…夢主頑張った…(T-T)続編もうすぐ始まりますので、また楽しみに読んでくだされば嬉しいです♪ (2021年11月2日 0時) (
レス) id: eb7d68b815 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - ことみさん» いつもありがとうございます！リズとの出会いのシーンは本当に一番書きたかったシーンだったので、そう言ってもらえて嬉しいです…！もうすぐ続編公開ですので楽しみにしていてください！！ (2021年11月2日 0時) (レス) id: eb7d68b815 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 和解できてよかった…！本当に夢主は頑張りましたね。今後の進展もうずうずしながら待ってます！続編よろしくお願いします〜！ (2021年10月6日 23時) (レス) @page47 id: 6684c52b13 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - 続編も、ドキドキワクワク楽しみにしながら待ってます！ (2021年10月4日 16時) (レス) id: 59a391eb70 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - 黄昏の歌姫8シリーズお疲れ様でした！どの場面もとっても心に残ったんですが、リズとの出会いの場面が個人的にとっても胸がドキドキした場面でした！まさかの夢主ちゃんとリズが出会って七つの大罪の世界に来た意味を少しでも知れたのが鳥肌モノでした！ (2021年10月4日 16時) (レス) @page47 id: 59a391eb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。
| 作成日時：2021年5月26日 21時
