【NARUTO】守られし愛.3

95.願う未来 ページ7

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まだまだナルトは幼い。
今は私を将来お嫁さんにするんだなんだって言ってるけど、これが今より年頃に成長したら、私なんか眼中に無くなって…好きな人が出来て恋人なんかつくっちゃったりするんだろう。



「もしナルトが成長しても尚、Aを嫁にすると言ったらどうするんだ？」

「大きくなってもそんなこと言うとか可愛すぎかよって思いますけどねっ」

「アイツの様子を見てたら、永遠に言い続けそうだがな」

「私はナルトの姉みたいなもので親代わりですよ〜？」

「しかし別に血が繋がってるわけでもないだろう」



…綱手様ってばなんでさっきからこんな話を…。
ちょっとニヤニヤしてるし！面白がってるなこんにゃろう。
確かに私とナルトは血が繋がってはいない。だからまぁ別に？ほんとにナルトのお嫁さんに？なることも？将来的には出来るわけで？って何を言ってるの私。可愛い可愛い我が子、ナルトだよ？



「私はいいと思うぞ。ナルトとA。アイツは上手くいけばそれなりにいい忍になる。結婚相手としては申し分ないんじゃないか？ん？」

「綱手様、物凄く顔がニヤついてますよ」

「こういった面白そうな話は見逃せないんでな。シズネも少しは気になってるだろ」



ほれほれどうなんだと言わんばかりに、口元を緩める綱手様。今ここにナルトがいなくて良かった…。
まさかこんな事を聞かれるなんて思わなかったもん。シズネさんが苦笑いをしながら申し訳なさそうに私を見てきた。

全く、ナルトってば一体綱手様にどんだけ私の話をしたのやら。でも、私の知らない場所で私の話をするナルトを思い浮かべたら嬉しい気持ちしかないけどさ。
誰かに話したくなるくらい、私のことをそれだけ大好きなんだなぁって！




「あの子がそんな風に思ってくれるのが嬉しいし、可愛くて仕方ないですよ」



でも、それ以上の一線を越えるつもりは無いんだ。



「私はただナルトが大好きで可愛くて仕方ない姉兼親代わりですから。あの子がいつか…私じゃない他の好きな人が出来て、恋人が出来て、そして……ちょっと寂しいけど結婚して家族を持つ日が来るまで、保護者として見守る義務が私にはあるので」



結婚なんてまだまだすぎてあんまり想像出来ないけどね！
そんな私の言葉に綱手様は少し驚いたように目を見開いていたけど、私は構わず続けた。



「その時が来るまでは、…あの子の１番近くに、傍にいたいんです」



これが私の願う、ナルトの未来だ。

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