94.そんな日が ページ6
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「なら、仕方ない。無理強いさせるわけにもいかないからな。代わりにお前に何かあればすぐにこちらへ連絡が来るよう対応はさせてもらう」
「それだけでじゅうぶんです。それに、私を火影邸へ迎えてしまったら色々と文句を言う輩もいるかもしれないですからね。贔屓だなんだと。余計な反感を受けちゃうのは避けたいですし。ましてや綱手様は火影に就任したばかりですから」
火影に就任していきなり、反感買っちゃうのはまずいもんね。
まぁこれはあくまで私の想像にすぎないけど。
そう言った私に、綱手様は少しばかり驚いたように目を見開いた。
「思ったより色々考えてるんだな」
「遠回しに何も考えてなさそうな馬鹿って言ってますか?」
「馬鹿とまでは言ってない」
「確かに何も考えてなさそうって思われても仕方ないですけど!脳内のほとんどナルトだし!」
「もはや異常だな」
「異常!?そこまで言います!?」
いや、まあ、異常……異常…なのか?これ。
ナルトの可愛さについて、いのちゃんに語ったことがあるけど物凄いドン引きされたこともあった。
すると、そんな私達の会話を聞いていたシズネさんが堪えきれなかったかのように「ぶふっ」と笑った。
「…シズネ」
「す、すみません…!お二人があまりに初対面のように思えないほど仲良く話しているので」
「シズネさん〜…シズネさんも私のことを異常だと思ってます〜?」
「…え?」
あ、これは思ってるって顔だ。物凄い思ってる顔だ。
もう何も言わないよ私。
「まあ、Aの言う通りかもしれん。お前の意見を尊重するよ」
「あはは…ありがとうございます」
ひとまず火影邸に移り住む云々は無しに。良かった良かった。
「しかしAのナルトへの溺愛っぷりは理解した。それは家族のようなものであることも」
「?」
「だがナルトの奴はそうではなさそうだが。お前を嫁にするだなんだと私にもうるさいくらい言ってきたぞ」
ナルトってばマジで誰でも構わずかい。
綱手様にもそんなこと言ってたなんて。可愛いんだから本当に!
私は綱手様の言葉に笑った。
「子供がよく言うようなことですよ!女の子が言う、“将来はパパと結婚するー!”ってのと同じで!」
「…そういうものなのか?」
「そういうものです!」
だからいつかナルトは、私をお嫁さんにするだなんて言わなくなるんだ。そんな日が来るかと思うとちょっと寂しいよね。
**
綱手様とのやり取り、もう少し続きます
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花 - 続き楽しみにしてます!ナルトと夢主ちゃん最高です!これからも頑張ってください!! (2022年12月27日 17時) (レス) @page47 id: 8f1c7c43ac (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 貴方様のTwitter教えてください!!!(もう最高なんですよ語彙力!) (2022年12月26日 15時) (レス) @page47 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - いちごだいふくさん» 応援ありがとうございます!更新が遅くなりましたが、また数話upしたので楽しんでいただければと思います(*^^*)♪ (2022年9月4日 22時) (レス) id: eb7d68b815 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - 続きが見れて凄く嬉しいです!これからも頑張ってください! (2022年6月19日 16時) (レス) @page38 id: 317a37bf32 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - いちごだいふくさん» ありがとうございます!更新遅くなって申し訳ないです( ; ; )お話upしましたので、よろしくお願いします♪ (2022年6月18日 16時) (レス) id: eb7d68b815 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きよか。 | 作成日時:2021年4月11日 20時