117.ナルトの弱み ページ30
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ゆらり、ゆらり。
窓から入る穏やかな風が、カーテンを揺らしていた。
Aを救出し、彼女が意識を失い１日が経った。
ここは、彼女が眠る病室。
「A、はやく起きてくれってばよ」
眠るAに近づき、静かに声をかけるのはナルト。
はやく起きて、いつもみたいに自分の名前を呼んで笑って欲しいと思うのに。ナルトはAの頭や手首に巻かれた包帯を見て、ギュッと自身の拳を握った。
(オレのせいで、Aが怪我をした…)
Aは、ナルトのせいではないと言ったけれど。
そんなわけがない。Aがこうなったのは自分のせいなのだ。
彼女を助けた昨日、綱手に言われたことを思い出す。
..
『なぁ、バアちゃん…Aが拐われたのがじいちゃんが原因だって、あれは一体どういう意味なのか教えてくれってばよ』
A救出の任務を受け、その報告に火影邸へ足を運んだ際、綱手に気になっていた事を聞いた。
綱手は少しの間を置いた後、ナルト以外は退室するよう命じ、その場には綱手とナルトの２人のみとなる。
『ナルト、お前はお前自身とそしてAがどれほど危険な立ち位置にいるかを理解しているか』
『どう、いう…』
『お前の中には九尾がいる。その九尾が、危険な存在であることは分かるな』
『分かってるってばよ、んなことくらい。それがなんなんだよ…』
『Aを狙ったアイツらは、九尾によって親を失いお前に恨みを抱いていた。そしてAはナルト、お前の親代わりのような存在でお前にとってはあの子が頼りでそしてあの子が1番大切だろう。…アイツらはそんなお前からAを奪おうとしたのさ。あの子がお前の弱みになると分かっての行いだった。Aはお前の傍に居続ける以上、狙いの対象になる』
真っ直ぐにこちらを見つめ、はっきりとそう言葉にする綱手にナルトは目を見開いた後、ぐっと唇を噛んだ。
結局、自分のせいで。自分のせいでAをあんな目にあわせたんだと、どうしようもない悔しさと自分自身の力の無さに怒りがわく。
言葉でAを傷つけただけじゃなく、拐われる原因を招いた自分が情けない。
『そ…それじゃあ、…それじゃあ、オレはもうAと一緒にいちゃいけねーのか。なぁ、そういうことだろバアちゃん』
声が震えた。
綱手がはっきりとそう言うってことは、Aから離れろと、遠回しにそう伝えてるってことじゃないのか。
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花 - 続き楽しみにしてます！ナルトと夢主ちゃん最高です！これからも頑張ってください！！ (2022年12月27日 17時) (
レス) @page47 id: 8f1c7c43ac (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 貴方様のTwitter教えてください！！！(もう最高なんですよ語彙力！) (2022年12月26日 15時) (レス) @page47 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - いちごだいふくさん» 応援ありがとうございます！更新が遅くなりましたが、また数話upしたので楽しんでいただければと思います(*^^*)♪ (2022年9月4日 22時) (レス) id: eb7d68b815 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - 続きが見れて凄く嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2022年6月19日 16時) (レス) @page38 id: 317a37bf32 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - いちごだいふくさん» ありがとうございます！更新遅くなって申し訳ないです（ ; ; ）お話upしましたので、よろしくお願いします♪ (2022年6月18日 16時) (レス) id: eb7d68b815 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。
| 作成日時：2021年4月11日 20時
