07.仲間入り ページ8
「それでだ、A」
「は、はい…！なんでしょうか…」
「お前、うちで働かねーか？」
「……え？」
その言葉にまた、目をパチパチと何度も瞬きさせる。働く、ということはつまり、ここのウェイトレス…だよね？
エリザベスがやっていた、あの…。
どうやって、何故この世界に来てしまったのかも、帰り方も分からない、言ってしまえばこの世界で一人ぼっちとなってしまった私。
そんな私に、彼は居場所をくれるというのか。こんな、どこの馬の骨かも分からない変な女を…。
「い、いいんでしょうか……こんな、変な女なんかが働いても…」
「別の世界から来たなんて面白いじゃねーか！その話、後でもっと詳しく聞きたいしな！それに、ちょうどここで長期で働いてくれる看板娘が欲しかったところなんだ」
もちろん、やってくれるな？と言うメリオダスに、私は泣きそうになった。
そして、「はい」と小さく返事をして、何度も頷いた。
＊＊＊
「それじゃあそのドレスも別に姫とか貴族とかじゃなく、ただ発表会ってやつで着てた衣装だったってわけか〜！紛らわしいぜ！」
「そうなんです。はやく言えば良かったですね…すみません」
「A、そいつにまで堅苦しい喋り方しなくていいんだぞ。なんならオレにもな」
「えっ、あ、……えっと、いいんですか？」
「俺様は大歓迎だぜ！」
「ホークちゃん、これからよろしくね…！メリオダス、さんも！」
「メリオダスでいいって」
「……メリオダス」
「おう！」
というわけで今日からここ、豚の帽子亭で働くことになった私。
改めてよろしくお願いします、と頭を下げた。
「今のところ、お前を元の世界に帰すっつー方法は全く見当がつかねぇ。しばらくここで働きながら、元の世界に帰る方法を見つけていけばいいさ」
「突然こっちに来たってんなら、帰る時も突然って事もあるかもしんねーしな！」
「はい……そうですね…」
「敬語に戻ってんぞ！」
「あっ、ごめん…！」
「ま、そーゆうこった。それまでここにいろよ！俺たちは大歓迎だ」
「まぁまだ怪しい部分はあるけどな。メリオダスがこう言うんだ。仕方ねぇ！」
そんなメリオダスとホークちゃんに、私は本当に感謝の気持ちでいっぱいになった。
いつか、恩返しができたら。そう思った。
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アイル(プロフ) - イメ画可愛いですね！どんなアプリ使ってるんですか？ (2018年11月6日 11時) (
レス) id: 71579a9d7e (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - カナリアさん» 気に入っていただけて嬉しいです(>_<)これからも更新頑張っていきますので楽しみにしてくださればと思います(’-’*)♪ (2018年8月25日 13時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - これはまったかもしれないですこの作品私気に入りました (2018年8月25日 0時) (レス) id: 207c22caf3 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - ゆら！ さん» コメントありがとうございます♪ドキドキしていただけてとても嬉しいです(’-’*)♪ (2018年8月19日 17時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
ゆら！ - もうドキドキが止まらないですぅ〜。 (2018年8月18日 3時) (レス) id: e1ed62eaa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。
| 作成日時：2018年6月6日 15時
