05.信じてほしい ページ6
「ところで嬢ちゃんはどっかの姫さんか何かか？」
「えっ？」
どう説明しようか悩んでいると、ホークちゃんがそんなことを聞いてきて思わず目を丸くした。
姫…？って、私が？
「いや、だってその格好見る限りそうとしか見えねぇぜ！姫さんが夜逃げでもしたか！？」
「い、いやいや…！違います！姫でもないし、夜逃げとかでもないです！」
「ふむ、確かに立派なドレスだな…。姫じゃねーってならどっかの貴族か？」
「残念ながら、それも違います…」
そりゃあ、こんな格好してたらそう思われても仕方ないよね…。
一目惚れして買った、発表会用のドレス。綺麗な空色で、所々にラメが施されて、光が当たると綺麗に輝く。お気に入りのドレスだ。
「姫でも貴族でもねぇってなら、なんでそんな格好であんな所にいたんだ？」
さっそく聞かれてしまった。一番聞かれたくないこと。なんて言えばいいのか、まだ纏まってすらいないのに。
「メ、メリオダスさんこそ…どうしてあの森に一人で？」
「俺はちょっくら気分転換に散歩してただけだぞ。んなことより、誤魔化そうったって、そうはいかねぇぞ！」
「…っ」
ズイッ、と顔を近づけてきてじっと私の目を見るメリオダスに動揺してしまった。
咄嗟に目をそらせば、顎を掴まれ再び目を合わせられる。
メリオダスの顔が近いことの恥ずかしさと、言い逃れが出来ない焦りで、膝の上に置いていた手が震える。
信じてもらえるかなんて分からないけど、もう、話してしまおうか。きっとその方がいいのかもしれない。
馬鹿げた話だと、思われるかもしれないけど。
もうこの状況は、言わざるを得ない。
「信じて…もらえないかもしれないんですけど、私の話聞いてもらえますか？」
自分でも驚くほど、声が震えていた。
信じてほしい。ただそう願った。
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アイル(プロフ) - イメ画可愛いですね！どんなアプリ使ってるんですか？ (2018年11月6日 11時) (
レス) id: 71579a9d7e (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - カナリアさん» 気に入っていただけて嬉しいです(>_<)これからも更新頑張っていきますので楽しみにしてくださればと思います(’-’*)♪ (2018年8月25日 13時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - これはまったかもしれないですこの作品私気に入りました (2018年8月25日 0時) (レス) id: 207c22caf3 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - ゆら！ さん» コメントありがとうございます♪ドキドキしていただけてとても嬉しいです(’-’*)♪ (2018年8月19日 17時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
ゆら！ - もうドキドキが止まらないですぅ〜。 (2018年8月18日 3時) (レス) id: e1ed62eaa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。
| 作成日時：2018年6月6日 15時
