28.怒りに身を任せて ページ29
「ギルサンダー！どうしてあなたが…！！？」
「エリザベス…知り合いか？」
「彼は聖騎士ギルサンダー…！！国王の…父の側近の聖騎士です…」
「エリザベス…王国はお前の保護を最優先している…が、私には興味のない話だ。お前が死のうと生きようと我ら覇道の前には砂粒にすぎん」
ギルサンダーはエリザベスの拘束だけ解いた。
エリザベスにとってギルサンダーのこの行いにはショックだろう。
私は、彼の本当の思惑を、考えを知ってる。それを今ここで口に出すことは出来ない。決して。
それでもディアンヌやメリオダス、エリザベスが傷つく姿をただ黙って突っ立って見てられるほど、私はよく出来てないみたい。
「お、女の子にまで…そんな手荒な真似するのって…どうなの？」
それまで姿を出さなかった私の突然のその言葉に一斉に視線がこっちへ注がれた。
ギルサンダーとばちりと目が合い、その目が怪しげに細められた。
「…なんだ、お前は。いつからいた」
「ず、ずっといましたけど。そっちが私に気がつかなかったから拘束魔法にはかかってなかったの」
そんな説明なんてどうでもよかったのかギルサンダーは無反応だ。
だけど、こちらに向ける瞳は鋭く殺意がこめられていて、少しでも足に力を抜いたらすぐにでも尻餅をしてしまいそうだった。
「死にたくなければそこで黙って見ているんだな。用があるのは七つの大罪のみ」
「なっ…！！」
私のことなんて無視し、そのままメリオダス達
に近づくギルサンダー。
そこにエリザベスが、彼らに手を出すなと抗議して前に出る。
「あばばばば…！！俺はもう…ダメだ」
「ホークちゃん！！しっかり！！」
同じく雷の輪の拘束にかかっていたホークちゃん。かなりきつかったらしく、倒れてしまった。
駆け寄ろうとする前に、ギルサンダーはそんなホークちゃんを容赦なく蹴り飛ばす。
「ホークちゃん！！」
飛ばされたホークちゃんを追いかけていくエリザベス。
いくらなんでも、そこまでしなくたっていいのに。
ふつふつと、怒りが沸き上がる。私が何かしなくたって物語はちゃんと動く。むしろ何かしようだなんてそんなこと思わない方がいいに決まってる。そんなことは分かってる。
けど、もうホークちゃんだって私の仲間。いざこうやって乱暴なことされてるのを目の前にしてしまったら、無理だ。
そして気づけば私は、ギルサンダーの頬を思いっきり叩いていた。
「なっ…！」
「私の仲間に、何するの」
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アイル(プロフ) - イメ画可愛いですね！どんなアプリ使ってるんですか？ (2018年11月6日 11時) (
レス) id: 71579a9d7e (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - カナリアさん» 気に入っていただけて嬉しいです(>_<)これからも更新頑張っていきますので楽しみにしてくださればと思います(’-’*)♪ (2018年8月25日 13時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - これはまったかもしれないですこの作品私気に入りました (2018年8月25日 0時) (レス) id: 207c22caf3 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - ゆら！ さん» コメントありがとうございます♪ドキドキしていただけてとても嬉しいです(’-’*)♪ (2018年8月19日 17時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
ゆら！ - もうドキドキが止まらないですぅ〜。 (2018年8月18日 3時) (レス) id: e1ed62eaa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。
| 作成日時：2018年6月6日 15時
