21.掴まれ、担がれ ページ22
「ほいっ！」
メリオダスは、掴んだ槍を飛んできた方角に向かって飛ばし返した。
おそらくあの槍はギルサンダーの元へとかえってくるはず。
ギルサンダーの意図が分かってるとはいえ、なんて危なっかしいことするんだ…と開いた口が塞がらない。
正直私、一瞬死ぬかと思った。死んでないけど。怪我とかもしてないけど。
「メリオダス様！A！」
「おー、エリザベス」
「い、今のはまさか村を襲った聖騎士の…？」
「たぶんな。こりゃさっさと村から出た方が良さそうだ」
物凄い音に何事かと、お店からは村の人達とエリザベスが出てきた。
私はというと、今さっきの光景にびっくりしすぎて未だに地面に尻餅を着いたまんま。
立とうにも足腰に力が入らない。
情けなさすぎてもうほんと泣きたい。
うう、と口を引き結んでいると、メリオダスと目が合って、彼がこっちへ近づいてきた。
「ご、ごめん。びっくりして腰が抜けちゃった…。情けないね、ほんとに。…あ、ていうかメリオダス腕は大丈夫…って、わっ！？」
言い終わる前にメリオダスに腕を掴まれ、勢いよく引っ張り起こされる。
もちろん足に力が入らないからそのままメリオダスの胸に飛び込む形になるわけで。私の体を支えるように、彼の手が腰にまわった。
かと思いきや、そのまま米俵のように肩に担がれ、思わず「ぎゃあ！？」と色気の無さすぎる声をあげてしまう。
「えっ、ちょ、な、なに！？なんで担ぐの…！？」
「まぁまぁいいからいいから」
「いや全然良くない…！」
メリオダスは私を肩に担ぎながらスタスタと帽子亭の方へ歩き出す。
おろしてと言って足をジタバタさせても全然ダメだった。
「メ、メリオダス様…？」
「わりぃ。ちょっとコイツ疲れてるみてーだから部屋に運んでくる」
「分かりました。でも、あの、これからどうすれば…」
「とりあえず少ししたらこの村を出る。オレたちがやるべきことは、七つの大罪探しだ！」
「…！はい！！」
その前にとりあえずおろしてほしい…。
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アイル(プロフ) - イメ画可愛いですね！どんなアプリ使ってるんですか？ (2018年11月6日 11時) (
レス) id: 71579a9d7e (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - カナリアさん» 気に入っていただけて嬉しいです(>_<)これからも更新頑張っていきますので楽しみにしてくださればと思います(’-’*)♪ (2018年8月25日 13時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - これはまったかもしれないですこの作品私気に入りました (2018年8月25日 0時) (レス) id: 207c22caf3 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - ゆら！ さん» コメントありがとうございます♪ドキドキしていただけてとても嬉しいです(’-’*)♪ (2018年8月19日 17時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
ゆら！ - もうドキドキが止まらないですぅ〜。 (2018年8月18日 3時) (レス) id: e1ed62eaa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。
| 作成日時：2018年6月6日 15時
