[コードブルー]似たもの同士

15話 ページ16

藍沢サイド

ナースステーションからのナースコールが聞こえた

それと同時に水森の悲鳴に近い声

『やめて！離して下さい！』

藍「何をしているんですか」

小「ああ！？この可愛こちゃんが釣れねえこというからよー」

そこに黒田先生が通りかかった

黒「藍沢、水森を連れていけ」

藍「分かりました」

驚く程頭は冷静だった

これは、怒り？

だが、何に対して俺は怒っているんだ？

『悪い、迷惑かけた』

藍「いや、大丈夫だ」

気まずい空気が俺たちの間に流れ込む

しかし、水森があそこまで声を張り上げるなんてなかなか無い

一体何があったのだろうか

俺はまだ水森のことを何も知らなかったんだ

彼女が今までどれだけ苦労してきたかなんて

彼女がどれだけ孤独だったかなんて

この時の俺はまだ知る由もなかったんだ

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いきなり小倉さんに腕を捕まれてプチパニックを起こしてしまった

なんたる失態・・・矢張り一般の人はあんなふうにベタベタ触れ合うのだろうか？

私のいたところはみんな一人が好きだったから、こんなふうに触られること自体少ないのだ

まさかそれが仇になってしまうとは・・・

しかも藍沢に見られたとなっては私の変なプライドが大いに傷ついた

それにすごくそっけない態度とっちゃったなあ。

後で誤りに行こう

うん、そのほうがいい。

いつまでもウジウジしていられないし、それに心配されたのにあんな態度はさすがにないわ

取り敢えず、藍沢を探しに行こう。

コーヒーくらいなら奢っても大丈夫だよね

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