責任感 JH ページ29
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スンチョルを誘って、お酒を飲む。
途中、ミンギュもやってきて、何とかスンチョルのつらい気持ちを紛らわせようとしたけど、やっぱり無理なようだった。
何を言ってもスンチョルは、Aさんのことばかり考えて、前に進めない。
JH「これから付き合えることはないと思うけど、その気持ちは否定しなくていいんじゃないかってオレは思うよ」
忘れろとは言わない。
ただ、その関係を認めることはできない。
だからもう前に進んでほしい。傷ついているスンチョルには申し訳なかったけれど、釘を刺すような一言を放った。
そうしたら、スンチョルは自分を責め続けてしまった。何を言っても、スンチョルの心には言葉が届かない。感情が全ての理性を覆いつくし、冷静に周りを見ることができなくなってしまっていた。
MG「ヒョン…ごめん、でもオレはこれでいいなんて思えない。オレたちが恋愛をするのはリスクだけど、決して罪ではないと思う。それはうまくやっていかなきゃいけない部分だけど…」
ミンギュも同じように、スンチョルを慰める。
ミンギュはオレと違って、Aさんとのことを認めつつ、それから逃げてはいけないという。
SC「ファンの人たちの声も無視できないんだ」
でもスンチョルは、ファンを気遣った。自分の気持ちを否定はしたくない、Aさんのことも諦めたくない、だけど、ファンの悲痛の叫びが聞こえていながらそれを無視して、嘘をつくことはできない。
その想いの狭間に苦しんで、結局矛盾して答えを出せずにいる。
泣き始めてしまったスンチョルを見ていられず、部屋へと戻るように言った。片付けはミンギュと二人ですることにした。
MG「スンチョリヒョン、あんなに泣くなんて…」
JH「それくらいまいっちゃってるんだろうね」
MG「もうオレたちが何言っても無理だよ」
JH「だったら…どうしろって言うんだよ」
少しイライラした。
ああでもこうでもないと、決断をしないスンチョル。
それを叱責してやれない、情けないオレ自身。
オレやミンギュ、メンバーがなにを言っても、自分の中で解決できる状態じゃないのはわかってる。だからこそ、もうどうしたらいいのかわからなくなる。
MG「Aちゃんと話をさせたほうがいいと思う」
JH「Aさんと…?」
MG「これはやっぱり二人の問題だし…」
この事件が落ち着いてるとはいえ、今二人を会わせても解決ができるとは思えなかった。
JH「わかった」
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にこ(プロフ) - 続き待ってます!! (2022年8月8日 20時) (レス) @page43 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
赤福食べたい(プロフ) - このお話大好きです..!文面にも内容にも、本当に惹かれます。言葉の選び方など、素晴らしくて..素直に感情移入できて、ボロ泣きです(泣)どうか2人にとって良い未来を..無理せず更新頑張ってください! (2022年7月23日 23時) (レス) @page43 id: ae3f32f87f (このIDを非表示/違反報告)
あみだけどうぉぬよんのtastyが忘れられない人(プロフ) - 嬉しいです! (2022年7月18日 12時) (レス) id: 943b446d66 (このIDを非表示/違反報告)
ジェンガ - あみだけどうぉぬよんのtastyが忘れられない人さん» お返事が大変遅くなってしまいました。これから少しずつ書き進めていく予定です。よろしければ、ぜひ続きを読んでくださるとうれしいです! (2022年7月18日 10時) (レス) id: 4a7a083819 (このIDを非表示/違反報告)
あみだけどうぉぬよんのtastyが忘れられない人(プロフ) - 何度も読み返しています。また時間のある時にお話を増やしてくださったら嬉しいです。 (2021年12月14日 11時) (レス) id: 943b446d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジェンガ x他1人 | 作成日時:2020年5月22日 21時