気付きと納得 ページ46
tn「おう、お疲れ…いやぁ、ほんまに骨が折れますわぁ」
『大丈夫か？…ゾムが特にテンション上がってたみたいで』
やっとのことで起き上がったトントンは、新しくAが連れてきたゾムという大食漢の食害たる行為を受けて疲弊しきっているみたいだ
Aは申し訳なさそうに手を合わせながら向かいに座るトントンを励ました
『食害の一件はほんまにすまん…それに、今まで俺の分まで仕事させてごめんなぁ、疲れたやろ？明日からは一緒やで』
tn「…お前が…残ってれば…くぅ…！！」
ここ5年間で黒く染み付いてしまったクマが消える日がこれから来るといいな
片腕同士の仲睦まじい会話を聴きながらそう穏やかに思っていた俺に、左腕からは疑惑の声が突き刺さる
『グルッペン…ちゃんと仕事分担してるんだよな？？』
gr「いや、うん、多分」
『曖昧な返事じゃねーか！限りなく黒！』
tn「せやぞA、グルさんがもっときちんと仕事してくれたら俺は今こんなに疲弊してない！」
ほんとにダメじゃん！と夜中だから控えめに、俺に対してぎゃいぎゃいと文句を言っては段々と笑顔になっていく彼らを見て、俺もクツクツと笑ってしまう
gr「お前ら、なんだかんだめちゃくちゃ楽しそうじゃないか」
tn「そりゃ、軍学校からの相棒で仕事面でも有能な奴がやぁっと帰ってきましたからね、そりゃね」
『そそ、グルッペンとトントンと…これからはみんなで居られるんだ、楽しみで仕方ないに決まっとるやん』
tn「お？言いますねぇ？」
『そりゃな？俺ほんっとにお前らの事大好きだもんねぇ〜！
…それよりさぁ！俺向こうにいた時の話聞かせてよ！知らん奴らとも仲良くなりたいし』
gr「ああ、いいぞ…じゃあまず大先生の女の話からいこう」
tn「初手ドシモの話じゃないっすか、草」
『まだまだ尖ってんのかアイツ〜』
ゆったりと話をしながら笑う心地の良い空間、5年ぶりだというのにまるで昨日もこうして頭を合わせて話していたかのようだった
居心地のいい穏やかなどこか懐かしささえある空間
落ち着いた雰囲気で改めてAを見ると、確かに胸は音を立てる
水を飲んで少し潤ったあの唇に、確かに俺は自分のものを重ねたのだとか
太陽のような双眸が俺の方にキラリと輝くあの瞬間だとか
そんなことばかりが思い出されて
嗚呼、俺は随分と昔から気付かぬうちに彼に心を惹かれていたんだなと
知らぬままだった事実にたった今
俺はようやく気付いてしまったようだ
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仮想話(プロフ) - 白夜（ハクグン）さん» とても嬉しいお言葉をありがとうございます！上手とは言い難い文章ではありますがこれ程までに褒めてくださり感無量です、最後まで好きに書かせて頂きます〜！ (2020年11月14日 12時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
白夜（ハクグン）(プロフ) - 好きです（唐突）。もうほんと好きです。夢主くんもgさん他のwrさん達もほんと信頼関係…ｯ！無理せずに、無理せずに！頑張ってください！応援してます！！ (2020年11月14日 5時) (レス) id: d2ad143a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2020年10月24日 10時
