▼〃�◆攫隋� ページ28
それから暫くは乳母や父上様が何とか育てようとしていたけれど、彼が歩き回って母親を探すものだから
7つの俺は4つの彼と初めて顔を合わせたしまったのだ
存在だけは知っていた弟、きっと会ってはいけないと思っていたその存在
彼は驚く事に自分に懐き、ロン兄様は以外は嫌だと駄々まで捏ねたのだ
それからは稽古をしている時以外、チーノは基本的に俺の隣にべったりとくっついて愛らしい笑顔を向けてくれる
『俺なんかより父上様や講師様達の方がええんちゃうの？』
ci「…父上様も里の皆もロン兄様に悪いことするから嫌いや」
そう言うと俺の背中に回る腕がきゅっとそのボロ衣を掴む手に力が入る
幼いからか、天性のものか、チーノは人の感情というものに敏感で、恐らく大人達が俺を蔑ろにする様を見ているのに耐え切れないのだろう
やはり、優しすぎるのだ、こんな場所に生まれて無ければ彼はもっと輝ける筈なのに
ci「俺が1番好きなんはロン兄様やから！大切やーってハグするねん！」
『…んふふ、俺も、チーノが大好きで大切やで』
目元がよく似ているチーノと俺、そしてあまり容姿の似ていない父親を比べると、恐らく俺たちは母親の容姿を色濃くひいているのだろう
俺は顔を見ることができなかったけど、きっとチーノは母親に似ている気がする、優しくて明るくて、空色がこの里には勿体ない程によく輝く
『そんなチーノに、これあげる』
ci「金色だ！きれぇ！」
だから、俺は大切な弟に似合うと思って彼に母親の形見をあげることにした
金色に輝く懐中時計は彼の容姿と相まって、少し大きいようだけれど、それでもとてもよく似合っていた
まるで主人を待ち続けていたかのように絵になるその光景を見れて、なんだか心が暖かい
『ふふ、めっちゃ似合っとるよ』
ci「ほんまに！めっちゃ嬉しい！ありがとうロン兄様！」
大切にするな！、とぱぁっと咲く笑顔は年相応に可愛くて仕方ない
大好きな弟と、勝手に忠誠を誓った友でもあるグルッペンの為ならなんでも出来そうだ
だから、俺は貪欲になり、一層勉強や稽古に励めるのだ
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仮想話(プロフ) - 白夜（ハクグン）さん» とても嬉しいお言葉をありがとうございます！上手とは言い難い文章ではありますがこれ程までに褒めてくださり感無量です、最後まで好きに書かせて頂きます〜！ (2020年11月14日 12時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
白夜（ハクグン）(プロフ) - 好きです（唐突）。もうほんと好きです。夢主くんもgさん他のwrさん達もほんと信頼関係…ｯ！無理せずに、無理せずに！頑張ってください！応援してます！！ (2020年11月14日 5時) (レス) id: d2ad143a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2020年10月24日 10時
