19歳の世間話�� ページ13
『そう言えばグルッペンて社交界デビューしてないよね？』
執務室に集まって書類仕事を進めていた時にポツリと呟いた彼のひょんな疑問から始まったその会話
現メンバーの中で婚約者やら社交界という単語を幼い頃から聞かされる様な家柄が出身なのは俺くらいなものだから、彼らはただ単に気になるのだろう
gr「あー…縁談の手紙は全て破り捨ててきた、俺は生きている女性に興味がない」
ut「グルちゃん何言うてんの？？健やかに生きる中で女という存在は必須やろ…！」
tn「はえ〜その女から筆跡も名前も違う手紙が何種類も来てるのは何でなんすかねぇ？勿論説明できるよな？」
ut「え？な、なんのこと？ちゃ、ちゃいますやんトンちぃ！？」
自ら地雷を踏み抜いた大先生は床に這い蹲り必死にトントンに許しをこうその姿と生き様、いつか羊とでもヤっていそうだ
gr「…お前は結婚願望とかあんのか？」
ふと気になったその疑問をAに向けると彼はぽかんとした様子の後、顎に手を置きながら数秒唸った
『俺は向いてないなぁって思うし、恋人いた事もないからなぁ』
ut「Aはまず見た目整えた方がええんちゃう？いつまでそんなボっロい帽子被っとんねん」
そして怒られている途中だというのにミミズのように床とお友達の状態からぬるっと這い上がりAの帽子をパッと脱がせてその両頬を彼の手で挟む
ut「ほらこのお目目！長い睫毛！形のいい整いまくった顔っ！線は細いけど筋肉質な身体！…なんやメスか！？もっと着飾らんかいっ！！」
唾が飛びそうで飛ばない距離でそんな剣幕に押されるのは素顔があらわになったAは数度ぱちくりと目を丸めたまま瞬きをする
『ふぉんひゃひょひょふぁいひょ〜』
殆ど言語として成り立たない言葉をもそもそと返す彼の頬を「柔らかいな…」と更にむにむにと引っ張って遊ぶ大先生
男ばかりの所帯の筈なのにのほほんとした空気が執務室を包む
tn「…まあそれは俺も賛成かなあ、この国の軍服って金かかってないしすぐ破けるし汚れは落ちんし…」
そう言って今皆が同様に身に付けているカルリッカ国の軍服に互いが目を向ける
血の色が染み込んで落ちなくなったようなまばらな色落ちやガタが来ているベルト
一人だけ早くにこの軍服を着ているAの分は特に劣化がよく目立つ上に下手なパッチワークの跡があちこちにある
gr「…ならばいっそ好きな服を各々が作るか？幹部としても特徴があった方が分かりやすいだろうしな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
仮想話(プロフ) - 白夜（ハクグン）さん» とても嬉しいお言葉をありがとうございます！上手とは言い難い文章ではありますがこれ程までに褒めてくださり感無量です、最後まで好きに書かせて頂きます〜！ (2020年11月14日 12時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
白夜（ハクグン）(プロフ) - 好きです（唐突）。もうほんと好きです。夢主くんもgさん他のwrさん達もほんと信頼関係…ｯ！無理せずに、無理せずに！頑張ってください！応援してます！！ (2020年11月14日 5時) (レス) id: d2ad143a92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：仮想話 | 作成日時：2020年10月24日 10時
