- ページ49
.
zm「大先生ってやっぱAのこと好きなんや」
ut「え！？ゾムさんもそういうん分かるんや、意外やわ」
zm「ほなってどんな女よりも、Aに向ける表情が何倍も優しい顔してるんやもん」
ut「……僕ってそんな分かりやすいん？」
かぁっと耳の先まで赤く染まった大先生を見て思わず、可愛らしいなぁと微笑みが漏れる。
ウツもAもどちらも俺の可愛い幼馴染み。この先もずっと彼らだけが俺の特別で、彼らのトクベツは俺だけ。
tn「恋愛友愛、大いに結構…それで？シャオロンはどうすんの？」
sha「…そりゃぁ、今まで通り、変わらずに」
tn「今まで通りは多分無理や。Aから無闇矢鱈に他を引き離すような生き方は、学校という場所では難しいと思う」
本当はわかってた。
トントンの言う通りだってわかってた。
Aに好意を持つ悪魔はそれと同じくらい、常にAの隣におる俺と大先生に嫌悪感を持っていた。Aの隣を守る為に、俺たちはあまり口には出せない方法だってとってきた。
じゃあなんで、そこまでこのトクベツに執着するのかと改めて聞かれると、自分でも…理由を説明できないくらいには、よくわからない。
でも、それでも
sha「依存、なんて…簡単な言葉に閉じ込めんとってよ」
俺なりにウツとAのこと大切にしてるだけ
好きでもない家族とか他の悪意とか決まりとか…なんかそういう不自由な奴に縛られて欲しくなくて、遠ざけたかっただけなのに。幸せだけを感じて生きて欲しいだけなのに。
俺のことを単語にしたら、なんだかすっごく、軽いものに思えてしまう
俺のはもっと、重くてすごい気持ちなのに
sha「これまでのやり方があかんのやったら…どうやったら俺たちはAのこと守れんの？」
やっぱり他のものなんていらない、必要ない
3人だけで幸せに生きる為には、これからもずっとあいつらに幸せに生きてもらう為には、どうしたら…！
zm「え？オレらは？」
sha「……は？」
zm「オレは、Aも、シャオロンも、大先生も、トントンも、みーんな大切な悪魔やと思っとるよ」
ぐんっと顔が近づけられれば、彼のギザっ歯が無邪気に覗く
突然のことに驚いて何も言えないまま、ウツとトントンを見れば、2人は俺らを見守るように微笑むだけ。
zm「2人の話聞いててずるいなーって思ったわぁ。オレも皆ともっと仲良くなりたいのになぁって…そしたら協力できるんちゃうかなって！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 405人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マジモンの名無し(プロフ) - 仮想話さん» 了解しました！ (1月24日 17時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - お立ち寄り頂きありがとうございます。全てのコメントを有り難く拝見しております。誠に勝手ではありますが、快適かつ楽しいサイト活用の為、当作品でのコメント送信は私宛のもののみに限らせて頂きたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - ベルナールさん» ベルナールさん、コメントありがとうございます！不定期ではありますが何年か先の完結目指して更新しますので、お付き合いくださると嬉しいです。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、続編でもコメントをいただけるなんて恐縮です！寒い季節が続きますので、温かい飲み物を飲んでゆっくり過ごしますね、ありがとうございます！ (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - 蘭欄さん» 蘭欄さん、コメントありがとうございます。趣味ながらできる範囲で研鑽に励もうと思います。ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございました。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：仮想話 | 作成日時：2024年1月16日 10時
