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世間知らずな割に、彼は警戒心が悪魔一倍強かった
一緒に食事も取らなければ、寝ることだってできないみたいだった。何かを恐れるように、無邪気に笑いながらも緊張の糸を常に張り巡らせているようなことが多かった。
そんな彼が、今こうして同じ食卓を囲み雑魚寝でぐっすり眠っているということは、相当心を許してくれているということ。
俺らだけじゃなくてトントンとゾムにも気を許してるのは…嬉しいような、どこか少しだけ寂しいようなきもちがあるけど。
zm「なんの話してたん？」
ut「俺らの小さい時の話してたんよ」
「ゾムさんも聞いてく？」と続ける大先生に対して、カクンカクンと船を漕ぐゾムは気の抜けた声で「はぁい」と手を上げる。どうやらまだ半分くらいは夢の中にいるようだ。
sha「こりゃまだおねむさんやなぁ」
tn「待っとけ、ちゃんと毛布取ってくるわ」
zm「まってぇ、俺もこの飲みもん欲しい」
ut「トントーン、ホットミルク1つ追加ぁー」
「はいはい」と返事をしてトントンの背中を見送りつつ、2度目の大先生の柔らかな語り声に耳を傾けた。
…
ut「…ってことで僕らの出会い編2周目終了ぉ」
「感想ある？」とゾムの方を見て首を傾げる大先生
すっかり目が覚めた様子のゾムは抱えて持ってきていた枕に顎を置いたまま眉間に皺を寄せていた。
zm「お前ら頭おかしいんか？」
tn「やっぱおかしいよな！？」
ut「ンマ！言葉の強いこと！」
他の悪魔からすると、やっぱり俺たちはおかしいんだろうか？
あの出会いを振り返れば、運命的な出会いをしたと思うんやけど
彼らの様子をぼけっと見ながらそんな事を考えていると、ニヤニヤこちらを見ていたゾムが「てかさぁ」と口角の端を上げる。
zm「シャオロンにも随分と荒れた時期があったんやなぁ？」
sha「…まあな、だからこそお前の気持ち、多少は分かってるつもり」
やっすい挑発にデコピンで返せば「あでっ」と後ろに背をのけぞらせて、恨めしそうにこちらを見るゾム。彼を見て自然と笑みが溢れる。
ut「そやで〜シャオちゃんもゾムに劣らず迫力あんねんから」
zm「戦いたかったな〜！そん時の邪オロン！」
tn「さっそく変なあだ名つけとんな」
sha「なんかダサないそれ…嫌やわぁ…」
ut「…やっとシャオちゃんも変なあだ名つけられる気持ちわかった？」
ニタニタ笑う大先生の顔を押しのければ変な喘ぎ声をあげる。抵抗されないから、俺は彼の呼び名を変えない。
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マジモンの名無し(プロフ) - 仮想話さん» 了解しました！ (1月24日 17時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - お立ち寄り頂きありがとうございます。全てのコメントを有り難く拝見しております。誠に勝手ではありますが、快適かつ楽しいサイト活用の為、当作品でのコメント送信は私宛のもののみに限らせて頂きたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - ベルナールさん» ベルナールさん、コメントありがとうございます！不定期ではありますが何年か先の完結目指して更新しますので、お付き合いくださると嬉しいです。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、続編でもコメントをいただけるなんて恐縮です！寒い季節が続きますので、温かい飲み物を飲んでゆっくり過ごしますね、ありがとうございます！ (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - 蘭欄さん» 蘭欄さん、コメントありがとうございます。趣味ながらできる範囲で研鑽に励もうと思います。ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございました。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2024年1月16日 10時
