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『ふふ、僕も好き』
悪魔なら、この言葉を真と取って強引に付き合うことも可能だろう
そもそも彼なら強引にするまでもなく、先ほどの彼が言うように「お願い」と言えばきっと僕と付き合う道を選ぶのだろう
でも、僕は
ut「Aはオトモダチとしてやろ？そもそも恋愛感情のことわかってへんのちゃうん？」
僕はその道を選ばない
『正直理解はできてない…と思う、ごめん』
ut「可愛くてよろしい」
『ふっ、なんだそれ』
僕がおどけてみせると、彼はよく笑ってくれる
しおらしい態度よりも、溌剌と笑う彼が好きだ
ut「もし分かるようになったら真っ先に僕に教えて。好きかも？となっても教えてな」
『教えて、ってことは…僕の【好き】はウツが判断するの？』
まんまるな目が僕を見る
先程までの殺伐さを含んだ圧はまるで感じない
僕の言葉をただ信じるように純粋無垢な瞳で見つめる
ut「…僕より適任はおらんと思うけど？」
もしもその判断を委ねてくれるのならば、それほどに僕に信頼を預けてくれるのならば
『それもそうだね、じゃあ頼むわ』
反対なんてするそぶりを見せずに、当たり前のように頷く彼が愛おしくて堪らない
ut「でもその時が来るまでは絶対に、誰のものにもならんとってな」
僕が君を丸ごとものにできないのなら、堕ちてこないというのなら
気高く美しく、不平等な優しさと微笑みを与える君を誰のものにもしなければいい
その気持ちは変わらない
ただ彼から離れることは出来そうにないから
彼が誰かに堕ちるまでは、僕が君の隣に居座り続けることにしよう
君の隣で君を手に入れまいと足掻く他者を嘲笑しよう
特権を持って、心の底から馬鹿にしてやろう
君を預けてもいいと思える相手を見つけるまでは、誰にも君を渡さない
有象無象になんて絶対に、僕の宝を渡してなるものか
『…僕に恋人なんてできっこ無いよ』
ut「できないままでええの、そのままでおったらええやん」
『そのままって、どの状態こと？』
ut「Aが僕のこと好きなままでいよってこと」
『…いいの？恋愛の好きじゃないかもしれないけど』
ut「僕は寛大な男やからね、許したる」
『寛大、か…確かにね』
くすくす、と声を落として君は笑う
とても満足そうに、嬉しそうな音がくすぐったい
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マジモンの名無し(プロフ) - 仮想話さん» 了解しました！ (1月24日 17時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - お立ち寄り頂きありがとうございます。全てのコメントを有り難く拝見しております。誠に勝手ではありますが、快適かつ楽しいサイト活用の為、当作品でのコメント送信は私宛のもののみに限らせて頂きたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - ベルナールさん» ベルナールさん、コメントありがとうございます！不定期ではありますが何年か先の完結目指して更新しますので、お付き合いくださると嬉しいです。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、続編でもコメントをいただけるなんて恐縮です！寒い季節が続きますので、温かい飲み物を飲んでゆっくり過ごしますね、ありがとうございます！ (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - 蘭欄さん» 蘭欄さん、コメントありがとうございます。趣味ながらできる範囲で研鑽に励もうと思います。ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございました。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2024年1月16日 10時
