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「本物だ！本物の姫様を見つけたぞ！」
「囲め囲め！捕獲しろ！！」
気がつけば数人の大人たちが彼女を取り巻くように公園に雪崩れ込んでいた。
魔具もまだまだそこら辺を飛んでいるし、こんなのどう考えたって子供がどうにかできるもんじゃない。
絶望的な状況のはずなのに
『ああ、ようやくお出ましですか』
それは多分、本能的な恐怖だったんだろうと思う。
先程までの可愛らしさなんて微塵もない。ただ、新たに湧いた敵を倒す。ゲーム感覚でその行為に快感を得ているような、見開き切った目と口角のつり上がった、笑顔のような…何かを見て僕は思う。
ut「きれい、だなぁ…」
無数に散ってく残骸が、ぼけっと突っ立っていた僕の横を抜けて落ちていく。
噴水のように全身に浴びる血液と機械のオイルを、気持ち悪いと思わないことは、異常だったのかもしれない。
訳がわからない、初めての感覚たち
その全てをシャワーを浴びるように享受する
そうすれば、彼女を知れる気がして
sha「ボサっとしてんじゃねェ！！青スーツ！！」
シャオロンの呼びかけでハッとなれば、大きく振りかぶった魔球バットが頬を掠めていった。
い、いきなり何すんだよ！？
そう文句を言おうとバッドの先を見れば、僕のすぐ後ろに浮き上がった魔具がいた。
立ち尽くしていた僕のことを守るように、空ぶったバッドの勢いを殺さないままシャオロンは魔具に再度飛びかかる。
sha「チッ！ちょこまかと…う"！？」
しかし、長く伸びるアームに首を掴まれ、するすると上空に持ち上げられてしまった。
「〈邪魔者ハ排除対象 邪魔者 ハ 排除〉」
sha「う"、う"ぅ"…」
僕のこと助けてくれたんだ
助けたせいで捕まったんだ
回らない頭は状況の整理をするので精一杯。
手を伸ばそうにも身長が足りないし、翼を出してもまだあの魔具ほど器用には飛べない。
彼女に助けを求めようにも、この魔具以外の全てを相手にしているためか、こちらに気付いてる様子はない。
つまり、この状況をなんとかできるのは、僕しかいない
早まる心臓を押しつけて、必死に対抗策を考える
魔術なんて、魅了に関するものしか勉強したことなかった。淫魔族として生きるために必要なものだけを選択されて教えられた。
それだけが僕が淫魔族として生きるために必要なことだと思ってたし、特段不満を感じることもなかった。
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マジモンの名無し(プロフ) - 仮想話さん» 了解しました！ (1月24日 17時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - お立ち寄り頂きありがとうございます。全てのコメントを有り難く拝見しております。誠に勝手ではありますが、快適かつ楽しいサイト活用の為、当作品でのコメント送信は私宛のもののみに限らせて頂きたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - ベルナールさん» ベルナールさん、コメントありがとうございます！不定期ではありますが何年か先の完結目指して更新しますので、お付き合いくださると嬉しいです。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、続編でもコメントをいただけるなんて恐縮です！寒い季節が続きますので、温かい飲み物を飲んでゆっくり過ごしますね、ありがとうございます！ (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - 蘭欄さん» 蘭欄さん、コメントありがとうございます。趣味ながらできる範囲で研鑽に励もうと思います。ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございました。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2024年1月16日 10時
