59.正体見たり【tn】 ページ20
【シュヴァイン・トントン 視点】
tn「…なーんて、啖呵切っとったけど」
リビングに敷き詰めた布団の上に散乱しまくる、家にあるだけかき集めた枕やクッションに囲まれ
隣に並んですやすやと寝息を立てるゾムとAを見下ろして腕を組む
tn「ええ加減はしゃいで真っ先に寝落ちしたなぁ」
ut「まじ？やっと寝た？」
sha「へへ、夜は俺のほうが強いみたいやな！」
ut「僕はもうヘトヘトやぁ…」
満身創痍の大先生と、比較的元気なシャオロンが、俺の隣からひょっこり2人の顔を覗き込む
ut「ゾムの顔って認識阻害かかってるって聞いてたけど…寝たらちょっと見えるんやな」
sha「割と整っとる顔してそうよな、モテるんちゃうか？」
ut「あかん！僕の女取られたら困る！隠したまま生きろゾム！」
sha「いや、イジり倒す方が楽しいぞきっと」
tn「お前らがちょっとでも優しいと思った俺がバカだったわ」
2人の夫婦漫才のようにも取れる言い合いにを聞きながら、先に眠りこける2人の顔をじっと見る
確かにゾムもだが…やはりAは段違いなのだろう
魔界には数多の種族があり、その数だけ美的感覚や価値基準が違うにしろ【美しさ】という点においては大多数が似た思考を持っている
例えばAの好きな【くろむちゃん】であったり
バビルス生徒会長の【アザゼル・アメリ】会長であったり
好みはあれど外見的美的感覚はある程度共通である
俺は正直女に興味が無いし、美しい悪魔を見たとて「ああ、整っとるんやろな」くらいにしか感じない
元々俺が魔獣に近い容姿をしているから他とズレているのかもしれないが、大先生たちよりはその感性は希薄だ
しかし、そんな俺が今まで生きてきた中で【美しさ】に圧倒させられたのは【ツェーゲルン・A】という存在が初めてだった
普通なら関わることなどあり得ないだろう彼が、二人の間からひょっこり現れた時は驚いたが…初めて話しかけてくれた言葉がまぁ
『えっ！？ちょちょ！ウツとシャオロン2人の仲間になってくれたの！？まじ！？ええ奴すぎやろ〜感謝するわ〜！！』
人形みたいに整った顔がキラキラ輝く目をまん丸にしたり、花が咲いたように笑ったりとコロコロ表情を変えながら、「あ！僕は2人の幼馴染みね」とマシンガンじみたトークを前に呆気に取られたことだけは確かである
黙ってればモテるのだろうことは一目瞭然だが、この本性を知っているからこそ、その他大勢への冷めた態度が少し不思議だった
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マジモンの名無し(プロフ) - 仮想話さん» 了解しました！ (1月24日 17時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - お立ち寄り頂きありがとうございます。全てのコメントを有り難く拝見しております。誠に勝手ではありますが、快適かつ楽しいサイト活用の為、当作品でのコメント送信は私宛のもののみに限らせて頂きたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - ベルナールさん» ベルナールさん、コメントありがとうございます！不定期ではありますが何年か先の完結目指して更新しますので、お付き合いくださると嬉しいです。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、続編でもコメントをいただけるなんて恐縮です！寒い季節が続きますので、温かい飲み物を飲んでゆっくり過ごしますね、ありがとうございます！ (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - 蘭欄さん» 蘭欄さん、コメントありがとうございます。趣味ながらできる範囲で研鑽に励もうと思います。ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございました。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2024年1月16日 10時
