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その結末がウツを思い悩ませて、彼らの悪魔生に悪い影響を与えてしまう可能性を、僕は考えられなかった
遠くの未来を観測するのは魔王捜索と戦闘等の勝負の為
そう教え込まれ家系能力をコントロールして使わされてきた癖に甘えていた
ウツの数年、数十年単位の先の未来を見ていればもしくは…と考えずにはいられない
しかし、あの時、今に繋がる答えを選んだのは僕なのだ
『だから、いいよって答えたの、僕の為に』
ut「…A自身の、ために？」
『そうだよ、僕がまだウツと一緒にいたかったから』
僕は自分で選択した、瞬間的に、深く考えることもなく
彼を手放すことが…いや、送り出すことが出来なかった自分の落ち度が招いた結果だ
悪いのはウツじゃない、彼が思い悩む必要は微塵もない
ut「……そう、やったんか」
『ウツと離れるなんて耐えらなかったもん』
ut「…そんなに？」
『そ〜んなに、僕は別に聖人君子ちゃうしなあ』
そう、僕は別に優しくもなんでもない
どこにでもいるワガママな子供だ
初めて会う前に《予知》を使う中で、2人のことを観測したことがあった
僕の手を取って一緒に遊び、笑いあってくれる2人
無意識に観たその未来が、灰色の世界に色を作った
だから【なんとなく】分かっていた
2人が自分と仲良くしてくれるってことも
彼らが自分にとっての宝物になることも
僕のことを絶対に否定しないってことも
全部、知った上で僕は2人といる
他の悪魔になんて興味はなかった
だからこそ、ウツがいない生活なんて
あの時見た【未来】は考えただけでゾッとする
宝物を奪い取られるような喪失感と居場所を追われるような絶望感
抗えなかったのは彼ではなくて、僕だった
『ウツは選択肢をくれていたよ、でもその上で
結局、僕は幸せだった
ウツもシャオロンだって幸せそうなのが嬉しくて
こんなチグハグで未完成な男の僕でも、仲間として必要としてくれるのが、本当に嬉しくて
『いつもありがとう、ウツが隣にいてくれるから僕はいままでも今日も明日もその先も、最高に幸せや』
だから、ウツの告白を聞いて後悔した
僕はなんて甘ったれでバカバカしい考えの持ち主だったのだろうと
ut「…いつか騙されそ」
『ウツやシャオロンからならあり得るかもなぁ』
ut「それでもあかんって」
『僕の弱点ってお前らやから、知っとるやろ？』
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マジモンの名無し(プロフ) - 仮想話さん» 了解しました！ (1月24日 17時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - お立ち寄り頂きありがとうございます。全てのコメントを有り難く拝見しております。誠に勝手ではありますが、快適かつ楽しいサイト活用の為、当作品でのコメント送信は私宛のもののみに限らせて頂きたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - ベルナールさん» ベルナールさん、コメントありがとうございます！不定期ではありますが何年か先の完結目指して更新しますので、お付き合いくださると嬉しいです。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、続編でもコメントをいただけるなんて恐縮です！寒い季節が続きますので、温かい飲み物を飲んでゆっくり過ごしますね、ありがとうございます！ (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - 蘭欄さん» 蘭欄さん、コメントありがとうございます。趣味ながらできる範囲で研鑽に励もうと思います。ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございました。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2024年1月16日 10時
