. ページ8
.
ス魔ホには、魔具研1年生の3名からそれぞれに「どこにいるの？」とか「用がある」といった魔インのメッセージが届いていた
『ごめん、マナーモードにしとったわ』
Clara「本人見つけたから問題なーし！」
ガバッと両手を広げて再度抱きつこうとするウァラクさんをヒラリとかわし、「抱きつかないでってば」と伝える
彼女はとても不服そうに両頬を膨らませて「ケチ〜」と抗議をしてきて
そんな僕らの攻防をを見たカルエゴ先生が歪に微笑み、手で顔を隠す
Karuego「…フッ、随分懐かれたみたいだな、これからもお守りを頼んだぞ」
『え…そんなつもりは別にないのですが』
Karuego「まあそう言うな」
細長い手を顎に当てて、鋭い三白眼を細めながらカルエゴ先生は単調に続ける
Karuego「貴様の家からの連絡があと1時間早ければ、素行に関わらず貴様もプルソンと共に問題児クラス行きだったのだから」
衝撃の発言に、自分の体は硬直した
お婆様がバビルスに連絡してきたっていうのか？
魔界学園レビアロンの入学を蹴った腹いせか？
いや、それは十二分にあり得るけれど
ある特定の日以外の干渉はしないと決めていたくせに、どれだけ僕でお人形遊びすれば気が済むんだよ、あの悪魔たちは
震える拳を握りしめながら、静かに地面に目線を落とす
Karuego「案外直ぐに馴染めるだろう。元々貴様の居場所となる所だったんだからな」
Clara「えー！？ツェーたん一緒のクラスになれたの！えー！エギー先生変えて変えて！！」
Karuego「阿呆！今更変えられるか！」
拳を握りしめてウァラクさんに吠えるカルエゴ先生を見て、ポカンと口がだらしなく開いた
へぇ…カルエゴ先生ってそんな顔でツッコミできるんや…
馴染んでるんやなぁ…
そう考えると自然に両の口角は上に持ち上がっていって
僕を見たカルエゴ先生が「貴様、なんだその顔は…」と罰の悪そうに呟いた
このやりとりを見る限りでは、問題児クラスは面白そうだけど…でもやっぱり僕は
『ウァラクさん、僕は問題児クラスには行かないよ？』
Clara「えー！？」
『だって僕は問題児じゃないし』
『なにより、今のクラスが気に入ってるから』
ロボロと並んで勉強する日々が楽しくて
一年生の間だけでも、彼が隣にいるEクラスでいたいから
どれだけ好条件でも編入なんかはお断りだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 392人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、コメントありがとうございます。新しい扉を開くお手伝いができるなんて恐縮です。夢主くんはあまり好かれるタイプではないと考えていたので、そのようなお言葉を頂けて本当に嬉しいです。彼を好きだと言ってくださりありがとうございます。 (1月24日 3時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - アゲハさん» アゲハさん、コメントありがとうございます。好き勝手に書いているので、このような温かいお言葉を頂けるととても嬉しいです。懲りずに続きを考える励みになります。本当にありがとうございます。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - 長文失礼しました。 (1月14日 17時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - コメント失礼します なんかもうですね、全てのお話素晴らしいです毎度心臓がバクバクしておりますキャラとの関係性や絡みが尊きなんか新しい扉が開きましたわありがとうございます夢主くんが好きすぎる 目次のイラスト？表紙がとても上手です好きこれからも応援してます (1月14日 17時) (レス) @page39 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ - もっと評価されて良いくらいに面白かったです！世界観に主人公がマッチしていて、リスペクトや愛を感じました。場面の動かし方や感情の書き方がとても上手で読みやすかったです。イラストも凄く上手ですね！続き楽しみにしてます！ (11月8日 23時) (レス) @page39 id: 4a8155e3ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：仮想話 | 作成日時：2022年12月14日 23時
