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ut「今まで夢の中で僕がAにしてきたこと覚えとる？」
彼は頷かない、きっと何のことを指しているのかわかっていないから
困った顔で僕を見つめるだけの彼の肩を掴んで、そのままソファの上に押し倒す
ぼふん、と柔らかい衝撃が音で伝わり、僕は彼の上に馬乗りになる
彼の手に自身の両手を絡め直し、自分の臀部を彼のものに押し当てるように座り込む
そして、そっと刺激するように体重をかけてから、彼の顔を覗き込んだ
夢の中での行為を、思い出させるように
同じ姿勢で、同じ熱を帯びた瞳を向ける
ut「【こういうことする仲って意味】で、昔からずっと…ほんまにずっと、好きだった」
最低の告白だ、そう思わざるを得なかった
きっと魔界の誰よりも惨めで、醜くて、堕ちた者の告白だろう
そんな告白を今、僕は魔界中の誰よりも愛している相手にしている
どうでもいい女には取り繕えたのに、本命の彼には、醜い面ばかりが浮き彫りになって、嫌になる
けれど、言葉は止まらない
ut「知っとるよな、知っとるやろ？キスも！
『それは、でも、ウツは、勘違い…してたって』
ut「勘違い…な、わけないやん」
奥歯がぎりりとイヤな音を立てる
割れちゃうんじゃないかってくらい、力がこもってるのを感じる
宥めようとするAのフォローを無視して、力の限り声を荒げた
ut「別にキスもあんなこともせんでも僕は生きてこられたよ！勘違いとかあるわけないやん！僕が仕組んだ嘘や嘘！！」
ut「あの時かけた魔術はな！相手を愛して下僕同然になって、術が解けるまでずっと隣におってくれる、そんな最低で色欲に塗れた魔術やったんよ！」
ut「Aに僕以外の悪魔を視界に入れて欲しくなかったから！！頭の中から翅の先まで全部！全部を僕のものにしたかった！！」
ut「
ut「理由もしょうもないよなぁ？！そんなん分かってる、分かってるけど耐えられへんかった！！一回考え出したら止まらへんくて！！」
ut「Aの優しさに甘えてん！利用してつけ込んだんや僕は！！」
なんて滑稽なのだろう
このような姿が、愛を嘘で弄ぶ淫魔族の姿なのか
求められる理想の姿からはかけ離れていることだけは分かる
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仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、コメントありがとうございます。新しい扉を開くお手伝いができるなんて恐縮です。夢主くんはあまり好かれるタイプではないと考えていたので、そのようなお言葉を頂けて本当に嬉しいです。彼を好きだと言ってくださりありがとうございます。 (1月24日 3時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - アゲハさん» アゲハさん、コメントありがとうございます。好き勝手に書いているので、このような温かいお言葉を頂けるととても嬉しいです。懲りずに続きを考える励みになります。本当にありがとうございます。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - 長文失礼しました。 (1月14日 17時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - コメント失礼します なんかもうですね、全てのお話素晴らしいです毎度心臓がバクバクしておりますキャラとの関係性や絡みが尊きなんか新しい扉が開きましたわありがとうございます夢主くんが好きすぎる 目次のイラスト？表紙がとても上手です好きこれからも応援してます (1月14日 17時) (レス) @page39 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ - もっと評価されて良いくらいに面白かったです！世界観に主人公がマッチしていて、リスペクトや愛を感じました。場面の動かし方や感情の書き方がとても上手で読みやすかったです。イラストも凄く上手ですね！続き楽しみにしてます！ (11月8日 23時) (レス) @page39 id: 4a8155e3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2022年12月14日 23時
