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ut「それは…当たり前やろうなぁ」
『うそぉ！？』
ut「もう忘れたんけ？ちっちゃい頃アホほどスカウトされてたやん、んでその度にシャオロンが代わりに断ってたやろ？」
『それは、性別が分かりにくい小さい頃やからと思ってた』
ut「Aは自分が魅力的ってこと忘れがちよな」
『でも、それは…見た目だけやから』
ut「…僕はAの内面も含めて、頭の先から爪の先まで素敵やと思うけどね」
真正面から捉えたのは目線を外して揺れる瞳と小さな「ありがとう」
照れ臭そうなわけでもなく、諦め混じりのその言葉は苦しそうに聞こえた
Aはアクドル自体に興味は薄い
それはくろむちゃんを推してる理由を聞いた上で理解している
しかし、悪魔には向き不向きがあるし、少なからず適正と言うものが存在しているのもまた事実
輝くべき悪魔はそのように生まれてくる、と思う
たとえ本人がどのように思っていたとしても、否定的だったとしても、用意されたステージはいつの日か当たり前のように手向けられる
ut「…あのさ、A…アクドル、やってみたら？」
『……へ？』
僕がずっと考えていたことは、Aにとってら脈絡のない話であり、素っ頓狂な声を上げた
『いやいやいや、急にどうした？』
ut「…いや、これが本題じゃないんやけど…昔からその方がええとは思ってたよ」
そう、これは紛れもない本心
ずっと嘘をつき続けてきた今までの僕には終止符を打たなければならない
ut「…今からの懺悔を聞いたら、僕のことほんまに嫌いになってしまうかもやけど、それでも、聞いてほしい」
『懺悔って大袈裟な…僕がウツのこと、嫌いになんてなるわけ』
ut「いい、そういうのは…今はいらんから」
僕は今日、仲直りをする為に彼の家に来たのではない
彼に許しを乞う為、というのもまた違う
ただ真実を告げる為に、ここに足を運んだのだ
ut「Aには権利がある、僕を嫌う権利も捨てる権利があるんや」
『は、はぁ？ほんと、何言って…』
ut「A」
短くハッキリと彼の名前を呼ぶと、彼はビクッと肩を揺らし不安そうに口をハクハクと動かしながら眉間を歪めながらも艶やかな唇を閉じて僕の顔をじっと見つめる
ut「そのことを忘れずに、聞いてほしい」
難しい顔をしたままだけれど、彼は何かを諦めたように眉間の皺を緩め、僕の言葉にゆっくりとひとつ頷いた
ut「…あの時の元凶は、僕、なんよ」
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仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、コメントありがとうございます。新しい扉を開くお手伝いができるなんて恐縮です。夢主くんはあまり好かれるタイプではないと考えていたので、そのようなお言葉を頂けて本当に嬉しいです。彼を好きだと言ってくださりありがとうございます。 (1月24日 3時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - アゲハさん» アゲハさん、コメントありがとうございます。好き勝手に書いているので、このような温かいお言葉を頂けるととても嬉しいです。懲りずに続きを考える励みになります。本当にありがとうございます。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - 長文失礼しました。 (1月14日 17時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - コメント失礼します なんかもうですね、全てのお話素晴らしいです毎度心臓がバクバクしておりますキャラとの関係性や絡みが尊きなんか新しい扉が開きましたわありがとうございます夢主くんが好きすぎる 目次のイラスト？表紙がとても上手です好きこれからも応援してます (1月14日 17時) (レス) @page39 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ - もっと評価されて良いくらいに面白かったです！世界観に主人公がマッチしていて、リスペクトや愛を感じました。場面の動かし方や感情の書き方がとても上手で読みやすかったです。イラストも凄く上手ですね！続き楽しみにしてます！ (11月8日 23時) (レス) @page39 id: 4a8155e3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2022年12月14日 23時
