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「ため息なんてらしくないな？」
聞き慣れた声と共に「こつん」と頭の上に冷たいものが当たる
反射的に振り返ると、側には雑面をつけた悪魔が缶ジュースを片手に立っていた
『ロボロ？なんでここに…って、極甘？』
rb「おう、これあげるからちょっと一息つきや」
「お疲れみたいやしな」と微笑んだ際に揺れた雑面の間から、チラリとちいさな八重歯が覗く
冷たいジュースとは裏腹に、彼の優しいあたたかな配慮が、いまは僕の身に沁みた
『…ありがとう、貰っていいの？』
rb「もちろん、なんや？次の占星学のことで悩んでたんか？」
『いや、そうではないんやけど』
貰った極甘を両手で包み込むように受け取ったままぽけっとロボロを眺めていると、彼は不思議そうに「じゃあなんで悩んでるんや？」と首を傾げた
その仕草と純粋な僕への心配に、ぽつりと僕は呟いた
『なあロボロ、僕って生きとる？』
rb「え？いや生きとるよ！？あんさん死んどるなら俺は怨霊かなんかと話しとるんか？」
「嫌なジョークやわ…」と言いながらもケタケタと笑う
そんなロボロの自然な振る舞いにいつも通りの日常を感じて、いつの間にか肩の力は抜けていった
rb「なーんか浮かない顔しとるな？」
『んー…むしろ溢れ出る感情をセーブしようと頑張ってる顔？』
rb「ンフ、なんやそれ、週末なんかええことあったんけ？」
『実はくろむちゃんのライブを見に魔苦針ドームに行ってたんよ』
rb「え！？ライブ！？」
ガタンッ！と結構な音を立てて椅子が揺れるのは、隣に座っていたロボロが勢いよく立ち上がったからということに理解するまで少し時間がかかった
rb「A、アクドル好きなんや！？」
久々に鼓膜から脳に突き抜ける大声に、体全体がビリビリと震える
そういやロボロってテンション上がるにつれて声大きくなる癖があるんだったなぁ、と少し痺れた耳をへたらせながら頷いた
『あ、うん、まあ…引いた？』
rb「全然！嬉しい感じの驚きやねこれは！」
ふんふんと両手をばたつかせながら鼻を鳴らすロボロは本心から言ってくれているのだろう
『えっと、ロボロもアクドル好きなの？』
rb「あ、あ〜…いやごめんな、俺あんまりアクドルは知らんのやけど、なんか親近感湧いて」
「嬉しくなって大声出てしもうたわ」と少し恥ずかしそうに後頭部を掻いた
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仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、コメントありがとうございます。新しい扉を開くお手伝いができるなんて恐縮です。夢主くんはあまり好かれるタイプではないと考えていたので、そのようなお言葉を頂けて本当に嬉しいです。彼を好きだと言ってくださりありがとうございます。 (1月24日 3時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - アゲハさん» アゲハさん、コメントありがとうございます。好き勝手に書いているので、このような温かいお言葉を頂けるととても嬉しいです。懲りずに続きを考える励みになります。本当にありがとうございます。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - 長文失礼しました。 (1月14日 17時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - コメント失礼します なんかもうですね、全てのお話素晴らしいです毎度心臓がバクバクしておりますキャラとの関係性や絡みが尊きなんか新しい扉が開きましたわありがとうございます夢主くんが好きすぎる 目次のイラスト？表紙がとても上手です好きこれからも応援してます (1月14日 17時) (レス) @page39 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ - もっと評価されて良いくらいに面白かったです！世界観に主人公がマッチしていて、リスペクトや愛を感じました。場面の動かし方や感情の書き方がとても上手で読みやすかったです。イラストも凄く上手ですね！続き楽しみにしてます！ (11月8日 23時) (レス) @page39 id: 4a8155e3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2022年12月14日 23時
