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くろむちゃんの曲を聴きにきたファンには普段とは違う曲調や自由な演出に驚くだろう、僕だってそうだ
テレビの中で、大きなドームのステージの上で、手の届かない遠い場所で、スポットライトを浴びているその悪魔を
初めて見るはずの、後から前に立ち動き始めた3人よりも目立たぬようにいるそのアクドルを
ut「……A？」
どうしてか、僕がよく知る大好きな彼だと思ったのだ
髪色やツノの特徴が全然違うのは分かっている
でも、どうしても脳はあの子をAと認識してしまう
全身の細胞のひとつひとつが彼を求めて叫ぶ感覚が確かにある
呆然としているのは観客も同じのようで、先程まで文句を言っていた悪魔は1人残らず静まり返っており、彼の音楽に耳を傾け、心の底から楽しそうな3人に目を奪われていた
そうしてあっという間に音楽はラストスパートへ入り、ハナビにも似た演出と共に彼女らのパフォーマンス第一曲は終了した
音を拾うために、はたまたパフォーマンスを見落とさないために、集中していたのだろう悪魔たちが、1人、また1人と立ち上がり手を叩く
いつしか静寂は熱狂へと変わり、鳴り止まない拍手は素人悪魔たちの魔苦針ドームパフォーマンスは観客に認められたことを証明した
その光景に唖然とした、手なんて叩けなかった、首を横に振ることしかできなかった
認めたくないと思ってしまった
一連の過程の中心に、僕からずっとずっと遠く離れた場所に立っているのはAだということを
僕が知らないAがいることを
「どこからともなくドドンと登場いたしましたのは」
「さ、さいきょうむてきの、く、くろむちゃんにっ」
「あ、あこがれ集いし、新芽が4つ…！」
「我ら【イルミと愉快な仲間たち】！」
ポーズを決めるのも、口上も、まるで頭に入ってこない
ただテレビに吸い込まれるように近くへ寄り、機体を揺らしながら薄型テレビにしがみつく
そうしたところで、Aが僕に気づくわけもなければ、この気持ちが晴れるわけでもない
テレビの中に並ぶ悪魔たちが1人ずつアップになって、最後に彼が映ると微笑んでこちらに向かってお辞儀をする
そして目を開いたかと思うと、挑発的に片方の口角を吊り上げて笑うのだ
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仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、コメントありがとうございます。新しい扉を開くお手伝いができるなんて恐縮です。夢主くんはあまり好かれるタイプではないと考えていたので、そのようなお言葉を頂けて本当に嬉しいです。彼を好きだと言ってくださりありがとうございます。 (1月24日 3時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - アゲハさん» アゲハさん、コメントありがとうございます。好き勝手に書いているので、このような温かいお言葉を頂けるととても嬉しいです。懲りずに続きを考える励みになります。本当にありがとうございます。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - 長文失礼しました。 (1月14日 17時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - コメント失礼します なんかもうですね、全てのお話素晴らしいです毎度心臓がバクバクしておりますキャラとの関係性や絡みが尊きなんか新しい扉が開きましたわありがとうございます夢主くんが好きすぎる 目次のイラスト？表紙がとても上手です好きこれからも応援してます (1月14日 17時) (レス) @page39 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ - もっと評価されて良いくらいに面白かったです！世界観に主人公がマッチしていて、リスペクトや愛を感じました。場面の動かし方や感情の書き方がとても上手で読みやすかったです。イラストも凄く上手ですね！続き楽しみにしてます！ (11月8日 23時) (レス) @page39 id: 4a8155e3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2022年12月14日 23時
