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Aから特別な感情を向けられているから
僕とシャオロンへ向けるそれとは違う、また違った好意を一身に受けることができるから
ただそれだけのことで、僕は彼女のことを好きにはなれないのだ
くろむちゃんがうらやましい
なんでも持ってそうな彼女は心底羨ましい
もしも、もしもAが初めに出会ったのが僕じゃなくてくろむちゃんだったら？
彼らはすごくお似合いのカップルになっていたんじゃないか？
例えば、彼女を自分のものにしたらレイラー一族からは相当に褒めてくれるだろう…父さんも僕のこと褒めてくれるくらいには上玉だと思う
でも、Aはどう思うんやろ？
自分の推しが僕の足元でひざまずく姿を見れば、彼はあのアクドルを推すことをやめてくれたりしないだろうか？
…はぁ、ほんまにくだらへん考えやな
彼がそのくらいで彼女を推す事をやめないことも…僕に幻滅しないこともわかってるはずなのに
自問自答と自己嫌悪の中で頭を痛めた僕は、ライブグッズを身に付けることもなく、真剣な眼差しでテレビを見つめる隣の悪魔に声をかけた
ut「んで、人気の秘訣は分かりそ？」
問いかけると、彼は少し難しそうな顔をして僕の方へ向く
sha「…顔？」
ut「魔界の真理を突くんじゃありません！」
sha「そうやな、お前には辛い事実やんな」
ut「シャオちゃんひっど！！」
僕がそう声を上げると彼は満足そうに微笑む
彼も彼なりに僕のことを元気付けようとしてくれているのだろうか
そうやとしたら、もっと言い方があるんじゃないかと思うんやけど…
sha「ん？いつもより休憩時間長いんな」
ut「
ガヤガヤとライブブースから去っていく観客たちの姿をテレビ越しに眺めながら、どこかに彼が写っていないかと目を皿のようにしてテレビに食い入る
当然大勢の悪魔の中で彼を見つけられるわけもなく、寂しさと同時にこのライブを見ている他の悪魔の目に彼が映らないことに安堵する
シャオロンはそんな僕を横目で眺らながら頬杖をついた
sha「…ふーん、Aの為に調べてたんや？」
ut「ちがっ！別にライブ行った時にメス落とすために色々見てただけやから！」
否、本当はシャオロンの言うとおりである
女のために何かをしたことなんてない
好きな女ができたことだってない
僕はずっと、変わらずずっと、彼に執着しているままなのだ
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仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、コメントありがとうございます。新しい扉を開くお手伝いができるなんて恐縮です。夢主くんはあまり好かれるタイプではないと考えていたので、そのようなお言葉を頂けて本当に嬉しいです。彼を好きだと言ってくださりありがとうございます。 (1月24日 3時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - アゲハさん» アゲハさん、コメントありがとうございます。好き勝手に書いているので、このような温かいお言葉を頂けるととても嬉しいです。懲りずに続きを考える励みになります。本当にありがとうございます。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - 長文失礼しました。 (1月14日 17時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - コメント失礼します なんかもうですね、全てのお話素晴らしいです毎度心臓がバクバクしておりますキャラとの関係性や絡みが尊きなんか新しい扉が開きましたわありがとうございます夢主くんが好きすぎる 目次のイラスト？表紙がとても上手です好きこれからも応援してます (1月14日 17時) (レス) @page39 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ - もっと評価されて良いくらいに面白かったです！世界観に主人公がマッチしていて、リスペクトや愛を感じました。場面の動かし方や感情の書き方がとても上手で読みやすかったです。イラストも凄く上手ですね！続き楽しみにしてます！ (11月8日 23時) (レス) @page39 id: 4a8155e3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2022年12月14日 23時
